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発明(インベンション)とイノベーションの違いとは?言葉は似ているが意味が違う!

コラム 2022.09.27

インベンションとイノベーション、言葉は似ていますが、意味は違います。それぞれの意味について詳しく知っている人はそれほど多くないかもしれません。
今回は、インベンションとイノベーションの違いと、発明が特許で守られている理由について解説するので、正しい意味を理解するための参考にしてください。

【目次】
1.発明(インベンション)は新発見・新技術・新プロセスなどの創造
2.イノベーションは既存の価値観を新結合・新活用して生まれる新たな価値観
3.発明は特許によって守られている
4.今回のまとめ

発明(インベンション)は新発見・新技術・新プロセスなどの創造

インベンションとは、日本語で発明と訳すように、ゼロからアイデアを固め、そのアドバイスを元に下から上までを作り上げること。インベンションの歴史は、「人と裁判と金の歴史」と言われています。人間社会は、さまざまな道具や自然法則を発見することで豊かになりました。私たちが今当たり前のように利用している多くのものは、インベンションによるものと言えるでしょう。社会環境を豊かにする機械、材料などの発明品や工夫は、発明者に富をもたらしました。
しかし、インベンションはゼロから作り上げていくので、オリジナルのアイデアがあればよいですが、非常に難易度が高いです。インベンションされた商品やサービスよりも、イノベーションされた商品やサービスが多く出回っていることからも、インベンションの難しさが伺えます。そのため、ゼロから作り上げるのが厳しいと感じた場合は、イノベーションから始めてみるのがおすすめ。イノベーションをインベーションにゆっくり変えられるので大丈夫です。インベンションはすぐに思いつくものではなく、時間をかけて思いつくのが基本。思いつかないと焦るのではなく、やがて思いつくだろうと時間に余裕を持って発見していきましょう。

イノベーションは既存の価値観を新結合・新活用して生まれる新たな価値観

イノベーションとは、もっと多くの問題を解決できるように、既存の技術をベースとして用いてその上に仕組みを立てていくことです。ここからは、イノベーションのステップについて解説します。

ステップ1:観察

観察とは、解決したい問題や答えを探したい疑問を見つける手段です。散歩をしたり、ニュースを見たり、ネットで調べたり、いつもと違う場所に出かけてみたりすると、今まで思いつかなかったようなアイデアが浮かびます。生活のどこにアイデアが浮かぶきっかけがあるかわからないので、常に観察をしていきましょう。

ステップ2:ブレインストーミング

ブレインストーミングは、観察を行なって出てきたアイデアを手早くノートにメモして分類するだけで十分です。最近では、スマホのメモ機能を利用すれば、メモ帳をわざわざ持ち運ぶ手間もかかりません。ブレインストーミングでは、アイデアの質にこだわるよりも、頭に浮かんだものをとにかく書き出しましょう。

ステップ3:調査

調査すると聞くと、地味で辛い作業というイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし、調査はブレインストーミングで出したアイデアが、見込みあるものかを判断するうえで重要な作業です。この調査を怠ってしまうといくら良いものでも、意味がなくなってしまう危険性もあるので、地味な作業だからといって怠らないでください。調査方法はインターネットはもちろん、図書館の書籍や雑誌などさまざまな方法があるので、自分が欲しい情報を獲得できる方法を選択すると良いでしょう。

ステップ4:制作

ここで、ついに自分のアイデアやプロジェクトを目に見える形にしていきます。より良いものを制作できるように、試行錯誤を繰り返していきましょう。

ステップ5:伝える

最後のステップは「伝える」です。人への伝え方は様々、本、プレゼン、スピーチ、動画、広告などがあります。自分の制作したものに合った方法を選択してください。

発明は特許によって守られている

特許とは、特許法によって特許権をあたえることであり、特許権とは、特許を受けた発明について一定期間独占的に業として使用・譲渡などできる権利です。 創作により自然に発生する著作権とは異なり、特許権を得るには出願及び設定登録が必要。有名な例として、エジソンが生み出した電球やノーベル賞で話題になったiPS細胞などが挙げられます。発明が保護されるのは、「産業を発展させる」ためです。

今回のまとめ

今回は、インベンションとイノベーションの違いについて解説しました。インベンションは非常に難易度が高いですが、成功すればあなただけのアイデアで発明されたものが完成し、世に出るのでこれほど嬉しいことはなかなかありません。インベンションに対して、ハードルが高いと感じる方はイノベーションから挑戦してみましょう。実は、今や日本人の多くが所持しているiPhoneも携帯電話をイノベーションした製品です。iPhoneのように、日常に潜むヒントを見つけ、素敵なアイデアを具現化してはいかがでしょうか。

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