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TRIZの発明原理とは?斬新なアイデアを創出するための使用方法

コラム 2022.09.27

発明にはアイデアが必要です。しかし、何もないところから自由にアイデアを発想することが苦手な人は多いかもしれません。そんな人におすすめなのが、TRIZ(トゥリーズ)の「40の発明原理」というアイデア発想法です。TRIZの「40の発明原理」は斬新なアイデアを創出するために作られました。40項目あるチェックリストを1つずつ確認していけば、センスや経験に頼らずに、アイデアを発想することが可能です。
今回は、そんなTRIZの発明原理について説明します。

【目次】
1.発明にTRIZを用いる個人が行うべき準備
2.特許の傾向から見えてくる発明原理とは
3.複数のステップによる発明のアイデア発想法
4.今回のまとめ

発明にTRIZを用いる個人が行うべき準備

発明にTRIZを用いる場合に必要なものは、40項目のチェックリスト・紙・ペンだけです。ただ、「TRIZは実践するのが難しい」という評価があります。その理由は、TRIZについて良く知らない人が多いからです。TRIZについて基礎的なことを知っておけば、実際にTRIZを用いたときにスムーズにアイデアを生み出すことが可能。TRIZが発見された過程や、TRIZを用いる際に踏むべきステップについて知っておきましょう。

特許の傾向から見えてくる発明原理とは

TRIZは旧ソ連の特許審査官であったゲンリッヒ・アルトシュラーが発見した方法です。アルトシュラーはさまざまな特許を調べるうちに、優れた特許に共通するある一連の傾向・法則があることに気づきました。そして、「それらを技術問題の解決に役立てることができるのではないか」と考えます。結果として、約250万件の膨大な特許を整理・分析した結果から、帰納的に創造の基礎となる汎用的な原理を発見しました。その原理をチェックリストに落とし込んだものが、TRIZの発明原理です。
従来のアイデア発想法は、センスや経験に頼って、多くの試行錯誤をするというものでした。TRIZはそんな従来の方法を一新し、ルールに基づいて一連の法則に従うことで優れた発明を生み出せるアイデア発想法です。

複数のステップによる発明のアイデア発想法

TRIZの発明原理にはいくつかステップがあります。第一に、アイデアの目的を考えてください。次に、目的達成の際に障害となる問題点について、抽象的に考えましょう。
次に、TRIZのチェックリストを順番に当てはめてみて、現在のアイデアに加えた場合の効果について考えます。かけるべき時間は1つの項目につき30〜60秒です。これ以上の時間がかかる場合は、その項目をパスしてください。最後に、出てきたさまざまなアイデアから、現実的で需要がありそうなもの達成するための具体的な方法を考えましょう。

今回のまとめ

TRIZの「40の発明原理」は斬新なアイデアを機械的に創出できる発想法です。TRIZの発明原理を使えば、センスや経験に頼らずに、斬新なアイデアを生み出せます。TRIZの発明原理は膨大な特許データから発見されました。優れた特許に共通するある一連の傾向・法則を体系化して、40項目のチェックリストに集約。従来の試行錯誤的なアプローチでは解決が難しかった発明的問題でも機械的に解決できるようになりました。
TRIZの発明原理を用いて斬新なアイデアを効率よく発想するためには、複数のステップに従うことが重要です。ステップを踏むことで、簡単に斬新なアイデアを生み出せます。アイデアの発想に困ったら、TRIZの発明原理を活用してみてはいかがでしょうか。

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