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個人のものづくりにおける「良い発明」の特徴と課題の解決方法

コラム 2022.07.12

個人が発明を成功させるのは簡単ではありません。試作品の製造を依頼する企業によっても、成功率は大きく異なります。これは、試作段階でアドバイスをもらえるかどうかが変わり、改善度合いが違ってくるためです。今回は、個人のものづくりにおける良い発明の特徴と、課題の解決方法について解説します。

【目次】
1.個人の良い発明の特徴は日常の課題とその解決からアイデアを出すこと
2.個人のものづくりはデザインと試作段階でもアドバイスしてくれる企業の協力があると望ましい
3.企業を選ぶときには試作品の質の高さや実績のあるところがよい
4.今回のまとめ

個人の良い発明の特徴は日常の課題とその解決からアイデアを出すこと

個人の発明が成功するポイントは、アイデアの着眼点です。良い発明に欠かせないのは、日常で生まれる課題を解決するために何が必要かを考えること。そういった課題を解決するためのアイデアが発明につながります。
日々の課題は、下記のような内容から見つかることが少なくありません。

・日々の面倒な家事
・仕事で不便な作業
・運ぶのが大変な荷物

大切なのは、日々の生活や仕事において課題を見逃していないか意識を高めることです。面倒や手間と感じていることでも日々当たり前にこなしているケースが多く、課題と感じにくくなっています。
当たり前や常識に一度疑問を投げかけて、もっと便利にできる方法がないかを検討するのが個人で発明を誕生させるポイントです。

個人のものづくりはデザインと試作段階でもアドバイスしてくれる企業の協力があると望ましい

良いアイデアが判明したら、形にしてくれる企業を見つけるべきです。かつ試作に対するアドバイスをくれる企業に依頼すれば、発明の成功率が高まります。
実際に良いアイデアが生まれても、実現するためには形にする製造作業が欠かせません。自分で材料を用意して製造できるなら問題はないでしょう。しかし、衣類やアクセサリーであれば個人でも製作できるかもしれませんが、開発や製造の作業経験のない個人が一から商品を作ることは難しいです。
もちろん、3Dプリンターがあれば設計をある程度形にできますが、高額なプリンターでないと耐久性などが充分ではありません。

企業に依頼する場合、基本的には「発明の試作品製造依頼」として発注します。あくまで試作品のため実際に製造してから問題点が見つかるケースも多く、試行錯誤の繰り返しになることは避けられません。
成功するためには、下記の点を明確にした上で改善することが必要です。

・課題を解決できない欠点
・費用対効果の問題点
・設計上のミス
・使いにくさ

本来、上記の問題点を見つけるのは試作品製造を依頼した人の役割です。しかし企業によっては試作品製造を依頼した時点で、問題点を指摘しアドバイスしてくれるケースもあります。
製造前に問題点が明確になれば、材料を購入する前に設計からやり直せるので試作品製造コストも抑えられます。また試作品製造の繰り返しで、心が折れてしまうこともありません。
ただし、個人の試作品製造を請け負ってくれる企業自体が少なく、かつアドバイスしてくれるケースも中々見つからないのが実情です。

企業を選ぶときには試作品の質の高さや実績のあるところがよい

試作品製造を依頼する際は過去の実績が豊富で、かつ過去における試作品完成の質が高い会社を選ぶことも発明を成功させる上で大切なポイントです。
試作品の設計図を見て問題点や改善点を指摘してもらうためには、過去の豊富なノウハウが欠かせません。実際に過去の試作品で何を改善したら何がよくなったなど、具体事例を踏まえて考えてくれます。
ただし、「実績が豊富です」と説明しているだけでなく、具体的な事例も踏まえて解説しているかどうかが選定する際の大きなポイントです。

今回のまとめ

個人が良い発明を実現するためには、日々の生活や仕事で当たり前と感じていながらも課題となっている点を見つけ、解決策を考えることが大切です。
また、アイデアが決まった後には試作品を製造しなければいけませんが、ただ製造を請け負うだけの企業に依頼しては成功につながりません。設計図を把握した上で、問題点や改善すべき点を発見しアドバイスしてくれる企業に依頼することが大切です。
過去に豊富な試作品の製造実績がある企業でないと、問題点を踏まえたブラッシュアップのアドバイスはできないのでご注意ください。

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