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マーケットイン型の商品開発・アジャイル開発

コラム 2022.10.26

商品開発には様々な方法がありますが、中でも注目を集めているのが「マーケットイン型の商品開発」と「アジャイル開発」です。
この記事では、マーケットイン型の商品開発とアジャイル開発についての概要と、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介しますので、商品開発を進める際の参考にしてください。

【目次】
1.マーケットイン型の商品開発とは?
2.開発の途中で仕様の変更や追加など柔軟に対処できるアジャイル開発もおすすめ
3.マーケットイン型とアジャイル開発のメリットとデメリット
4.今回のまとめ

マーケットイン型の商品開発とは?

一般的にマーケットインとは、顧客や市場が欲しいと思うモノや求められているモノを開発しようという考え方です。「どうやらこの商品やサービスを求めている人が多いから、作ろうよ」と欲しがっている人が、多数いるのをわかっているうえで、製造するため、確実に売れる商品が開発できる方法と言えるでしょう。

開発の途中で仕様の変更や追加など柔軟に対処できるアジャイル開発もおすすめ

アジャイル開発とは、商品の状態が完璧ではないが、市場の反応などを検証するため売り出すような開発スタイルです。いち早くアイディアを市場に出せるのが最も大きなメリットと言えるでしょう。最近の世の中の傾向的にも、流行の移り変わりが激しいので完全になるまでじっくり時間をかけていたら流行が過ぎてしまうケースも珍しくありません。
もちろん、不完全なモノを出すと、クレームだらけで売れなくなってしまいます。そこで、そのクレームやフィードバックをいち早くキャッチし、改善したバージョンを発売するのです。
この方法で成功を収めたのが、スマホの充電器などクロモノ家電メーカーのAnker(アンカー)です。販売するプラットフォームをAmazonにして、レビューなどの顧客の反応を参考にし、改善点が見つかったらすぐに工場へ指示を出し、次のバッチからマイナーチェンジを加える方法を繰り返して、クオリティーの高い製品を作り続けています。

マーケットイン型とアジャイル開発のメリットとデメリット

ここからは、マーケットイン型とアジャイル開発それぞれのメリットとデメリットについて解説します。

マーケットイン型のメリット

マーケットイン型のメリットは、以下の3つです。

・顧客ニーズを満たした商品が製造できる
・製品を効率よく作れる
・売上予測を立てやすい

マーケットイン型は、市場分析や顧客のニーズを理解したうえで商品を開発するので、確実に売れる商品を効率よく製造できます。また、ニーズを理解しているので、どれくらいの売上が見込めるかも計算しながら商品開発することが可能です。

マーケットイン型のデメリット

マーケット型のデメリットは以下の2つです。

・「驚き」を与えるような商品は生み出しにくい
・競合他社に類似製品を開発される危険性がある
マーケットイン型は良くも悪くも情報をもとに商品を開発するので、斬新なアイデアがある商品やマネできないような商品を開発できません。そのため、競合他社と製品が似てしまうリスクなどがあります。

アジャイル開発のメリット

アジャイル開発のメリットは、以下の3つです。

・サービスインまでの時間を短縮できる
・仕様変更などのイレギュラーに強い
・顧客ニーズに応じやすい

アジャイル開発の最大のメリットはサービスインまでの時間を短縮できる点です。サービスインまでの時間を短縮できると、競合他社よりも製品を早くリリースできるようになるため、競争優位性を得られます。

アジャイル開発のデメリット

アジャイル開発のデメリットは、以下の2つです。

・開発の方向性がブレやすい
・スケジュールや進捗管理が難しい

先ほど「仕様変更などのイレギュラーに強い」とメリットで挙げましたが、裏を返せばデメリットになります。何度も仕様変更を行ってしまうと開発の方向性がブレてしまい、当初の目的を見失ってしまう危険性があるでしょう。また、柔軟に対応できるからこそ、スケジュール変更も起きてしまいやすく、スケジュール管理も難しいのです。

今回のまとめ

この記事では、マーケットイン型とアジャイル開発の特徴、メリットとデメリットについてご紹介しました。それぞれを比較して、ご自身に合った開発方法を選択することが大切です。より良い商品を開発するためにも、詳しく把握しておきましょう。