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ものづくりで3Dプリンターを活用する上で欠かせない!3Dデータ作成のポイントについて
1台あれば様々な立体物を作り出すことができるのが3Dプリンターです。現在では個人向けのプリンターも多く販売されており、自由にものづくりをできることから人気となっています。そんな3Dプリンターを活用する上で重要なのが「3Dデータの作成」です。データをしっかりと作成することができれば、理想通りのものを印刷できるでしょう。今回は、3Dデータを作成する際のポイントについてご紹介します。
【目次】
1.ものづくりで使用する3Dプリンターや材料にマッチした厚みを設定する
2.積層方向で仕上がりが変わることを考慮する
3.造形後のサポート材除去まで考えておく
4.今回のまとめ
ものづくりで使用する3Dプリンターや材料にマッチした厚みを設定する
様々な形状のものを自由に作ることができる3Dプリンターですが、厚みがないものは印刷することはできません。また、薄すぎた場合、印刷されなかったり、されたとしてもすぐに壊れてしまったりなど問題が起きてしまいます。
では、どのくらいの厚さなら印刷できるのでしょうか。実は、使用する3Dプリンターの種類や材料によって異なります。実際に使用するプリンターが決まっている場合には、テスト印刷をして確かめておくと安心です。また、業者などに外注する場合は、どのくらいの厚さが必要かなどを事前に問い合わせて確認してください。
積層方向で仕上がりが変わることを考慮する
3Dプリンターは薄い層を重ねて印刷するため「積層方向」が存在します。そのため、下から上にプリントされた造形物は横からの力に弱く、はがれるように壊れてしまうことがあります。また、積層方向によって、表面の仕上がりなどにも差が出てくるので注意しなければなりません。3Dデータを作成する際には、強度や仕上がりを考慮する必要があります。
造形後のサポート材除去まで考えておく
3Dプリンターは下から上にプリントしていくため、下に何もない状態では材料が下に落ちてしまい、形を作ることができません。そのため、複雑な形状のものや、中が空洞の物をプリントする場合に、サポート材を使用します。
サポート材はプリント終了後に取り除くのですが、形状が複雑すぎるとキレイに除去できない、または除去の際に本体を壊してしまう可能性があります。そうした事態を防ぐためには、造形後にサポート材が除去できるのか考えてデータを作成しましょう。複雑な形状の場合は、パーツを分けるなどの工夫も有効です。
また、サポート材の中には、水や熱で溶けて簡単に除去できるタイプもあります。どのようなサポート材を使用するか確認をすることも重要です。
今回のまとめ
今回は、3Dデータを作成する際のポイントについてご紹介しました。厚さや積層方向を意識することで、強度や仕上がりに大きな差が出てきます。また、サポート材をどのように取り除くのかを考えておくことで、プリントしたものを壊してしまうというトラブルを避けることができるでしょう。
自由度が高く、イメージを形にしてくれるのが3Dプリンターの魅力です。今回ご紹介したポイントを意識して、3Dデータを作成してみてください。