個人のアイデアや発明した製品を商品化するなら、マーケティングを知ることは重要です。マーケティングにはリサーチや広告宣伝、データ分析などがあり、発明した製品を商品化するならリサーチやデータ分析は必要です。マーケティングを行う際には市場調査の重要性やメリットとデメリットを知り、上手く活用しましょう。
今回は、個人の商品開発における市場調査を依頼する場合の費用と注意点について解説します。

【目次】
1.個人の商品開発における市場調査の重要性
2.市場調査を調査会社に依頼するメリットとデメリット
3.幾つかの調査会社への調査依頼の方法と費用の相場
4.今回のまとめ

個人の商品開発における市場調査の重要性

市場の動向やトレンドのサイクルは早く、常に変化をしていきます。そのため個人だけではなく、企業も開発した製品を商品化する場合は、現在の市場の状況を正確に把握しておかなければいけません。
個人の商品開発では企業のように市場調査のノウハウがないため、アンケート調査で市場のトレンドを知るのが一般的です。ご自身が開発する製品が今の市場に受け入れられるか、データを通じて知ることができます。開発した製品を商品化したいと考えるのであれば、市場調査をして市場の動向やトレンドを知っておきましょう。
市場調査を行うときのポイントは「何のために市場調査をするのか」を明確にし、「いつまでに、どこで、どのような方法で、どんな人を対象に市場調査を行うのか」を具体的に決めておくことです。そうすることで商品開発に必要なデータを得ることができます。

市場調査を調査会社に依頼するメリットとデメリット

市場調査をご自身でできない場合は、調査会社に依頼する方法もあります。ここでは、調査会社に依頼した場合のメリットとデメリットを見てみましょう。

メリット

調査会社に委託することで時間や手間が省け、その分商品開発へ時間を回すことができることです。また調査会社は市場調査のプロであるため、調査データを見て、依頼者が気付かないような点について「第三者の目」で意見します。客観的な視点を得られることも大きなメリットです。

デメリット

デメリットの1つ目は、依頼する調査会社にも分野によって得意不得意があることです。事前にどの分野が得意なのかを確認してから依頼することをおすすめします。
2つ目は、調査会社に依頼すると費用がかかること。しかし、市場調査は市場の動向を知るために有効な手法であり、市場の動向を知ることが商品開発にとっては重要です。そのため、将来のための投資として考えると良いでしょう。

幾つかの調査会社への調査依頼の方法と費用の相場

市場調査には種類があり、調査会社によって取り扱いしている調査方法や得意分野が異なるため、いくつかの調査会社に依頼するのがおすすめです。ここでは、調査方法別の費用の相場をご紹介します。

インターネット調査

市場調査での主流となっているのがインターネット調査。匿名性が高く、調査対象が広いのが特徴で、費用は500サンプルで約20万円からが相場です。

郵送調査

アンケート用紙を対象者に郵送し回答を記入後に返送してもらう方法。ターゲットを絞ることができますが、返送してもらわないと回答を得られないため時間がかかり、500サンプル40万円からと、郵送費も含まれてくるため割高になります。

電話調査

アンケート対象者に電話をかけて調査をしますが、最近では固定電話を利用している人が少ないため、調査に偏りが出やすくなります。勧誘電話と間違えられて受け付けてもらえないこともあるようです。調査費用の相場は500サンプルで20万円からとなります。

今回のまとめ

市場調査は市場のトレンドや動向、顧客のニーズを知るために重要なデータです。個人で商品開発をする場合、こうしたデータは商品化に向けて大変役立ちます。まずは調査の目的や調査計画を明確に立て、その上で調査を進めることが大切です。調査には様々な種類や方法があるため、ご自身にとって最適な調査方法を選びましょう。