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知っておきたい個人で発明する際の特許権などの「知的財産権」の知識

コラム 2022.07.22

知的活動を通じて創出されたアイデアやものは財産としての価値をもつことがあり、それらは知的財産権によって保護されます。個人レベルでの発明でも、生み出されたアイデアやものは知的財産権の保護対象です。それらを活用したビジネスを行う際には、知的財産権で保護するための手続きを行うことが不可欠だと言えるでしょう。今回は、知的財産権について解説します。

【目次】
1.知的財産の種類とは
2.個人で発明した「知的財産権」の手続きの費用
3.個人で手続きすれば費用が安くすむ
4.今回のまとめ

知的財産の種類とは

知的財産は細分化することができ、各々で適用される権利は変化します。知的財産に分類される主なものは以下の通りです。

自然法則を利用した高度な創作物

それ自体が商品として販売できるような高度な創作物であり、特許権によって保護されます。

自然法則を利用したものの形状や構造

ものの形状や構造にかかわるアイデアも知的財産の一種です。こちらは実用新案権で保護されます。

ものの模様や色彩

ものの模様や色彩などデザイン性の高いものも知的財産の一種です。こちらは意匠権によって保護されます。

文学や美術、音楽などの芸術作品

文学や美術、音楽などの芸術作品は最も身近な知的財産のひとつといえるかもしれません。これらは著作権によって保護されています。

個人で発明した「知的財産権」の手続きの費用

個人レベルで発明したものであっても、所定の手続きを行えば知的財産として保護することができます。ただし、この手続きを行うためには各種書類の作成や所轄官庁での申請などが必要です。これらを専門知識のない個人が独力で行うのは容易ではありません。
そのため、個人での発明に伴う知的財産権の手続きは、弁理士が代行するのが一般的となっています。この場合、手続きにおいては申請そのものにかかる費用だけでなく、弁理士へ支払う代行料なども発生することから、十分な予算を確保しておくことが大切です。
具体的な費用の目安は弁理士側が設定している料金によって異なりますが、すべての手続きを委任すると40万円程度の費用が必要となることは覚えておくと良いでしょう。

個人で手続きすれば費用が安くすむ

上述した通り、知的財産権の手続きを弁理士などに委任する場合、40万円程度の費用が必要となります。特に個人で発明を行った場合、この手続きに関しても個人で行うことが想定されるため、この手続きに伴う出費による負担は甚大となってしまいかねません。
このことから、個人で発明をした場合の知的財産権の手続きでは費用をできるだけ安く済ませることも大切です。方法としては、やはり手続きそのものを独力で行うのが効果的と言えるでしょう。
この手続きを独力で行うのは容易ではありません。しかし、十分な時間をかけて確実に書類の作成や申請などのステップを踏んでいけば、不可能ではないのです。ちなみにすべての手続きを自分で行った場合、費用は20万円程度で済むことから、2つの方法の総負担額を比較した上で判断するのも良いでしょう。

今回のまとめ

個人による発明であっても、適切な手続きさえ行えば創作物やアイデアは知的財産権によって保護することができます。一方、この手続きを行う際には、手続きそのものの難しさや弁理士による代行サービスを利用した場合の費用の多さについても十分に理解しておかなければなりません。
それらを踏まえた上で金銭面での負担や手続きで発生する手間を比較していけば、自身に合う方法を選択できるでしょう。

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