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個人での商品開発ならば押さえておきたい個人のOEM受託企業の選び方と依頼のポイント

コラム 2022.06.28

開発した商品の生産においては、外部企業へ委託をする「OEM」が選択されることも少なくありません。とりわけ個人レベルで開発した商品の場合、自力での生産は難しいことから、OEMが最も有力な選択肢となるでしょう。ここでは個人でのOEM受託企業の選び方と依頼時に押さえておきたいポイントについて解説します。

【目次】
1. 個人の商品開発でもOEM受託企業選びは重要
2. しっかりとした見積もりを出す企業に依頼する
3. 自社ラインであることもポイントの一つ
4. 今回のまとめ

個人の商品開発でもOEM受託企業選びは重要

OEMとは「Original Equipment Manufacturing」の頭文字を取った言葉で、生産ラインを持つ企業が他社ブランドの製品を製造することを意味します。今日では電化商品や食品、日用品などの幅広い製品がこのOEMで生産されており、特に生産ラインを持たない企業にとっては独自ラインを構築することなく、低コストで製品を生産できるといった点がメリットです。
個人レベルで商品開発を行った場合、その生産手段を確保することも重要な課題となります。OEM受託企業には法人だけでなく、個人との契約を締結しているところも少なくないことから、個人として生産手段を確保する際にも有力な選択肢の一つとなるのです。
一方でOEM受託企業には各々に異なる特徴や得意とする分野・生産方法などがあります。したがって、個人レベルでのOEM受託企業の活用時には、その選定を慎重に行うことも大変重要です。

しっかりとした見積もりを出す企業に依頼する

OEM受託企業選びにおいて特に検討を重ねるべきなのがコストの問題です。OEM受託企業へ商品の生産を委託する場合には多くのコストが発生することから、とりわけ資金力が限定的になりがちな個人での商品開発時には、この問題についてよく考える必要があるでしょう。
このことを考慮した場合に、企業選びで特に重視すべきなのが見積もりの内容です。多くのOEM受託企業では委託に際して見積もりを出してくれることから、その内容をよく比較した上で委託先を選ぶと良いでしょう。そのためには見積もりをしっかりと出すことを重視して企業を選ぶことも重要であり、例えば大雑把な見積もりしか出さない企業などは候補から外して検討するのがおすすめです。

自社ラインであることもポイントの一つ

OEM受託企業選びにおいて重視すべきポイントとしては、自社ラインで生産を行っていることも挙げられます。この場合、柔軟性が非常に優れており、対応力も高いことから、例えば急な仕様変更や受託企業側からの提案などをしてもらえる可能性が高くなるのです。また、自社ラインで生産を行っている企業は生産ノウハウが豊富であることから、それらを活用できるという点で委託をする側にもメリットがもたらされます。
逆に他社ラインを利用して生産を行っているOEM受託企業の場合は、対応力が低いことも珍しくなく、例えば納品された商品の仕様が指示通りになっていないといった問題が発生することもあるかもしれません。このようなトラブルの発生を未然に防ぐという意味でも、OEM受託企業選びでは自社ラインを構築していることを重視するのがおすすめです。

今回のまとめ

個人レベルでの商品開発と開発した商品の生産において有力な選択肢の一つとなるOEM。実際にその活用を検討する際には受託企業選びのポイントを押さえ、複数の企業を慎重に比較することが大切です。
特に重要なポイントとしては見積もり結果をしっかりと提示してくれることや自社ラインを持っていることなどが挙げられ、これらはコスト削減や商品品質向上などの点においても大変重要です。