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企画書・試作・営業など個人が商品化するまでにやるべきこと・努力するべきこと

コラム 2022.06.16

「発明品のアイデアは浮かんでくるのだけれど、なかなか形にならない」と悩んでいる方もいるでしょう。せっかく考え出した商品です。多くの人のニーズをかきたてるものにするためには、どのようなプロセスが必要なのでしょうか。ここでは、商品化に必要な企画書づくりと、試作品づくりや営業活動についてご紹介します。

【目次】
1. 発明品を生み出すにはアイデアをまとめた企画書づくりが大事
2. 試作は納得できるまで何度も挑戦する
3. 発明品や試作品を広めるためには営業活動が必須
4. 今回のまとめ

発明品を生み出すにはアイデアをまとめた企画書づくりが大事

発明品のアイデアを整理して、製品として形にする際には企画書づくりが欠かせません。企画書をつくることで、社会にどのように役立つ製品なのかが分かるので、製品を作る意義も明確になります。さらに、商品化するための詳細設計や手順、コストなども整理することで、費用対効果が目に見える形で示されるでしょう。
企画書に記載する内容ですが、まずは現状をリサーチした結果と問題提起を行った上で、製品開発の目的を洗い出します。それから製品の概要と詳細、予算計画の順に記載します。
さらに、営業活動で使うことができるようにその企画の全体像を1枚にまとめたサマリーを作成しておくと、説明を受けた人が理解しやすくなるでしょう。1枚ものの企画書は、四分割して左上にコンセプト(目的)、右上にターゲット(ねらい)、左下にプロセス(手順)、右下にツール(手法)と、CTPTの流れに沿ったものにすると、わかりやすい企画書ができます。

試作は納得できるまで何度も挑戦する

試作品づくりは、詳細な企画書の製品の概要に基づいて行っていきますが、納得できる試作品ができるまで何度も繰り返し作り直してみなければならないことがほとんどです。
企画書を作成した段階の詳細設計では分からなかったことも、試作品を作ってみることで気になる点が出てくることは少なくありません。設計はもちろんですが、材質を変えたり、形状工夫したりすることで、よりよい製品にブラッシュアップしていくことが大切です。
さらに、試作品製作の過程で重大な課題が見えてくることもあり、コンセプトや設計を大幅に変更しなければならなくなることもあります。安全で使いやすく役に立つよい製品を作るためには、試作で妥協することなく、納得できるまで何度でも繰り返し挑戦していくことが必要なのです。

発明品や試作品を広めるためには営業活動が必須

発明品の試作品ができたら、実際に商品化してくれる企業などに営業活動を行う段階に入ります。この際に役立つのが1枚ものの企画書です。企画書を提示して営業活動を行い、興味を持ってくれた企業にプレゼンを行い、商品化契約を結びます。
また、インターネットを利用して発明品をお客さまに直接販売する方法もあります。そのためにはSNSなども活用して発明品について広く知ってもらい、興味を示したお客さまの購買意欲を高め、スムーズに購入手続きが行えるような営業活動の工夫が必要です。インターネットで販売まで完結させる必要はなく、興味を持ったお客さまをイベントなどに呼んで直接商品を見てもらってから購入してもらうという手法をとることもできます。
いずれにしても、どんなに斬新で役に立つ発明品でも広く購入して使ってもらうためには、営業活動は欠かせません。

今回のまとめ

発明品を製品として形にするためには、目的や予算計画を記した企画書づくりが欠かせません。そして、安全で使いやすく役に立つ良い製品を作るために、納得のいく試作品作りもまた重要と言えます。試作品が完成したら、企業などに営業活動を行ったり、インターネットを利用して販売したりして、いよいよ使用者のもとに届けることができるのです。