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ものづくりには立体図が必要不可欠!読図知識やルールなどの基本情報の学び方
個人で開発した商品を実際に生産する際には、部品などの仕様を記載した設計図が必要になります。しかし、もう一つ忘れてはならないのが立体図です。立体図の手法は複数あり、いずれも作成時には決められたルールに則る必要があります。今回は、立体図の特徴やメリットのほか、基本的な読図知識やその勉強法などについても解説します。
【目次】
1. ものづくりに必要な情報がつまった立体図の特徴とメリット
2. 立体図の制作では読図知識が必須!記号やルールなど押さえておきたい知識
3. 独学で読図知識を勉強するにはどうしたらいい?勉強時間はどのくらい必要?
4. 今回のまとめ
ものづくりに必要な情報がつまった立体図の特徴とメリット
立体図とは、製品の形状などを立体的に示した図面です。開発者が作成した立体図を見れば生産者なども形状などの特徴を把握することができるため、実物がない状況でもこれから作る製品をイメージできます。
多くの場合、立体図は「第三角法」という方法を用いて作成されます。第三角法とは、対象となる製品の形状や寸法を、「正面」「平面」「側面」といった三つの視点から見た状態で示す手法です。
これらの視点を総合すると、実物が無くても立体的に製品をイメージしやすくなります。そのため、実際に部品や製品を生産する現場では不可欠な資料の一つです。
立体図の制作では読図知識が必須!記号やルールなど押さえておきたい知識
立体図には様々な情報が書き込まれます。そのため、専門的な知識を有していないと、立体像をイメージすること自体が難しくなるでしょう。立体図を有効活用するためには、それを見る人に読図知識が備わっていなければなりません。
ここでいう読図知識とは、立体図を理解し、製品の立体像をイメージするために必要な知識です。例えば、第三角法で作成された立体図の場合、「紙面の上方には上から見た状態の図を書く」「左側には左から見た状態の図を書く」といったように、各々の視点によって記入する場所を決めるというルールがあります。また、立体図にはさまざまな記号が記入されることも抑えておきたいポイント。例えば「φ」は「直径」、「Sφ」は「球の直径」などです。立体図を読み解く前に、基本的なルールを理解しておきましょう。
独学で読図知識を勉強するにはどうしたらいい?勉強時間はどのくらい必要?
独学で読図知識を勉強するには、まず立体図の記載ルールや記号の意味などの基本的な知識を身につけることから始めます。しかし、立体図で書かれる製品の形状や寸法は多岐にわたるため、仕事で立体図を扱う場合は、どのような製品にも対応できるレベルの読図知識を身につけなければなりません。
そこで、基礎知識を習得した後に有効なのが、さまざまな図に目を通し、経験を積み上げていく練習です。例えば、製品の全体像を見ずに第三角法の3つの図だけで全体像をイメージするなどがあります。また、慣れてきたらイメージした立体像を実際に書き、製図能力を高めていくのも良いでしょう。
読図知識の習得にかかる時間には個人差がありますが、読図の基礎知識は2~3時間ほどで学ぶことが可能です。できるだけ短期間で身につけたいという場合は、とにかく多くの立体図に目を通し、全体像をイメージする勉強を反復して行ってください。
今回のまとめ
立体図は、生産者だけでなく製品を開発する側も見る資料であり、ものづくりの現場において欠かせない資料です。そのためものづくりに関わるならば、読図知識を身につけておかなければなりません。読図の基礎知識を習得したら様々な立体図を読み込み、全体像をイメージする練習や、ルールに乗っ取った書き方を練習しておくことをおすすめします。