News News

個人で商品開発を考えている人必見!発明などの商標化までの流れ

コラム 2022.05.26

商標とは商品やマークの名称のことですが、商標登録しておくことで独占的に使用することができるようになります。実は、商標登録は企業だけでなく個人でも行うことが可能です。
今回は、個人で商品開発を考えている人のために、アイデアや発明などの商標化までの流れと個人で商標登録する際に気をつけたいポイントなどについて解説します。

【目次】
1.個人向け商標の出願から登録までの流れ
2.個人の商標登録で気をつけたいポイント
3.発明などの商標化での悩みは特許事務所に相談
4.今回のまとめ

個人向け商標の出願から登録までの流れ

商標登録の出願は書類とインターネットで行うことが可能です。ここでは、書類を使った出願から登録までの流れを見ていきましょう。

1.商標登録願を作成する

独立行政法人工業所有権情報・研修館のサイトより「商標登録願の様式」をダウンロードし手書きもしくはWordで必要事項を記入しA4用紙にプリントアウトしてください。

2.特許印紙を貼り付ける

特許印紙は郵便局などで購入できます。

3.特許庁の窓口に提出する

書類は特許庁の窓口に提出するか、下記の住所へ郵送することも可能です。
〒100-8915 東京都千代田区霞が関3丁目4番3号 特許庁長官 宛

4.電子化手数料を支払う

後日送付される払込用紙を用いて、電子化手数料として2,400円+(800円×書類の枚数)を支払ってください。
商標登録の出願はインターネットでも可能です。詳しくは「電子出願ソフトサポートサイト」をご確認ください。

個人の商標登録で気をつけたいポイント

個人での商標登録にはいくつか気をつけたいポイントがあります。個人で商標登録の出願をする際は、次の3点にご注意ください。

屋号での商標登録はできない

屋号とはフリーランスや個人事業主が使う会社名のようなものです。屋号での商標登録はできないので個人名義で出願しましょう。

団体での出願は代表者が行う

「法人」に該当しない団体、例えば町内会、同好会などでの出願はできません。団体で出願したい場合は、代表者が個人名義で出願をすることになります。

個人名義で登録すると住所も公開される

商標は誰でもインターネットで検索できます。個人名義で商標登録すると名前だけでなく住所まで公開されることになるのでご注意ください。個人名義で登録する際は、事前に家族に相談し承諾を得ておくことをおすすめします。個人情報が公開されるのを避けたい場合は、法人化するのも選択のひとつです。

発明などの商標化での悩みは特許事務所に相談

法律の相談を弁護士事務所に相談するように、商標登録に関する悩みは特許事務所の弁理士に相談できます。弁理士に相談すると費用が発生しますが、それでもメリットが得られるのです。主なメリットは次の2つになります。

商標登録の手続きがスムーズ

商標登録にかかる時間は5ヶ月~10ヶ月と言われています。商標登録には審査があり、書類に不備があったり要件を満たしていなかったりすると審査に通らないので、それ以上の時間がかかってしまうのです。初めて商標登録をする方は、最初から手続きに詳しい専門家に相談しておいたほうが安心でしょう。

トラブルを未然に防げる

商品開発していてもライバル会社が商標登録を済ませていれば、商標が使えないだけでなく損害賠償を請求される可能性もあるので注意が必要です。商標に詳しい弁理士に相談しながら手続きを進めれば、商標をめぐるドラブルを未然に防ぐことができます。

今回のまとめ

商標登録は早い者勝ちです。既に商品開発に取り組んでいる人だけでなく、これから商品開発をする予定の人も、商品開発と並行して商標登録の手続きも準備をしておくことが大切です。商標登録についてはインターネットでも調べられますが、分からないことは特許事務所の弁理士に相談して出願する準備は万全に整えておきましょう。