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ものづくり市場では個人が主役として輝く時代に突入しています

コラム 2022.04.20

従来、ものづくり市場の主役は圧倒的に企業でしたが、現在では個人も引けを取りません。では、なぜ個人のものづくりの重要性が高まっているのでしょうか。その背景には、生産技術の向上や個々人の能力の上昇などがあるのです。本記事では、ものづくりにおける個人のあり方についてご紹介します。

【目次】
1. ものづくりの価値を高める個人の重要性
2. IT技術の進化と共に個人が主役となる時代へ
3. 大手メーカーよりも強大な力を持ちつつある個人の能力
4. 今回のまとめ

ものづくりの価値を高める個人の重要性

ものづくりの価値を高めるためには、設備や環境よりも「人」が重要です。設備や環境はあくまで生産性を向上させる手段なので、ものづくりの価値を高めているわけではなく、一定の価値を保ってくれているだけです。
ものづくりの価値を高めるために必要なものは、アイデアや意見であり、それらは人にしか生み出せません。そのため、ものづくりの現場では、エネルギーの源となる個人の存在が重要です。
しかし、日々マニュアル化された仕事のみこなすケースも少なくありません。そうすると、やる気が減少していってしまうでしょう。やる気が落ちてしまうと、ものづくりのクオリティを高めることも難しくなります。
そのため、作り手に指導する立場にある人は、やる気を引き出すような指導や指示を行い、環境を整えなければなりません。
作り手がやる気を持って取り組めるよう配慮できると、各個人が主体的になり、オリジナリティに溢れたものづくりを実現できるでしょう。

IT技術の進化と共に個人が主役となる時代へ

IT技術の進化と共に、個人が主役となる時代に突入しています。現在では世界のどこにいてもオンライン授業が無料で受けられるサービスが普及しているため、社会に出てからも日々学び続ける環境が整ってきています。
また、一昔前までは個性よりも協調性が求められてきましたが、徐々に個性が重視されるようになってきました。
さらに、IT技術の進歩により、働き方に柔軟性を与えられる時代に突入したため、「ものづくりは組織単位のもの」という考え方も改められ、個人主導でものづくりを始める方も珍しくありません。つまり、ものづくりにおいて個人が主役となる時代になってきていると言っても過言ではないのです。

大手メーカーよりも強大な力を持ちつつある個人の能力

IT化によって生産技術が向上したことにより、単純な作業はすべて機械が行うようになっています。そのため、機械ではできない作業を人間が行うように役割分担が進んできました。
加えて、AI技術の進歩により、人間にしかできない複雑な仕事であってもサポートできる環境が整いつつあるため、個人でできることが大手メーカーすらも凌駕する可能性は十分にあり得ます。
このような変化はさらに進むと予測されているため、将来的に人間はより複雑で高度な作業を行えるようになるかもしれません。
ものづくりも例外ではなく、簡易的な作業は機械に任せることで人間が行うものづくりは、より独自性のある高度なものになると考えられているのです。

今回のまとめ

今回は、ものづくりでは個人が主役となる時代に突入していることについて解説しました。生産技術やAI技術が急速に発展してきている現在、個人の能力が企業の総体的な能力を凌駕するケースも十分想定できます。
個人のものづくりには限界があるという先入観は捨て、さまざまなものづくりに挑戦することが重要だと言えるでしょう。