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発明・商品開発でクラウドファンディングのリターン設計について

コラム 2022.03.29

クラウドファンディングでは、目標額達成のためにもリターンを効果的に設定することが重要です。しかし商品開発や発明の際に初めてクラウドファンディングを実施する場合は、どのようにリターンを設けるのが良いのか、設計方法には迷ってしまうことも少なくありません。リターンにはさまざまな種類があり、その分だけ成功事例もたくさんあります。そこで今回は、発明や商品開発においてクラウドファンディングを行う際にチェックしておきたい、リターン設計のポイントについて解説していきたいと思います。

【目次】 
1.リターン設計が重要な理由
2.リターン設計における重要なポイント
3.今回のまとめ

リターン設計が重要な理由

クラウドファンディングでは、一部を除いて、支援者に対して何らかのリターンを設定する必要があります。そのリターンこそが支援者が魅力を感じて支援を行ってくれるかどうかのポイントになるといえるでしょう。実際にリターンの内容があまり魅力的でなければ、支援は思ったほど集まらず、目標額達成とならない可能性があります。
また、商品開発や発明のクラウドファンディングにおいてリターンをその商品にした場合、実際にその商品を使ってもらえれば、商品に対してユーザーがどのような意見を持つのかリアクションを見ることもできます。

リターン設計における重要なポイント

ではここからは、実際にリターン設計の際にはどのようなポイントを意識すれば良いのか詳細を整理していきます。不特定多数の人に商品開発や発明のプロジェクトを知ってもらい、実際に支援してもらうためには、以下のようなリターン設計のポイントが重要になります。

バリエーションを持たせつつ複数タイプ準備する

商品開発プロジェクトでは、さまざまなものをリターンとして用意することができます。まずはリターンにできるのは開発・発明する商品が挙げられます。商品自体に魅力があり、それを上手にアピールできれば、非常に多くの支援を集められる可能性があります。
また、それだけでなく部品や材料の一部、デザインのラフスケッチ、製造現場での製造体験、販売イベントへの参加権などをリターンとして設定することも可能です。このようにバリエーションを持たせて複数のリターンを用意しておくと、いろいろな考えを持った人から支援してもらえる可能性が生まれます。

それぞれのリターンの数を決めておく

リターンには在庫をそれぞれ設定し、支援を効率よく促すことも重要です。ある程度数が決められているものには「限定感」があり、支援者の興味を誘うものです。また、早めに支援を決めてくれた人に対して何らかの特典を付けるなどの工夫をするのも効果的です。

成功しているプロジェクトを参考にするのも忘れずに

クラウドファンディングには非常にいろいろな種類の成功事例があります。そのためまず成功事例を参考にしたうえでリターンを決めることは忘れないようにしましょう。特に見ておきたいのは、同じように商品開発や発明のために発足されたプロジェクトです。
類似するプロジェクトの内容を見ておけば、リターンの金額設定から種類までさまざまな点を参考にできます。

詳細を明記してPRすることも重要

支援者に興味を持ってもらうためには、リターンの内容について詳細を明記する必要があります。あいまいな状態では魅力を感じづらいからです。例えば商品の場合は、寸法や実際の写真などをしっかりと掲載しておくことが重要です。
その他使用時のポイントなど、実際に販売するときと同様のものだと思って詳細を書いておくと、魅力は伝わりやすくなります。

今回のまとめ

商品開発や発明のプロジェクトにおいてクラウドファンディングを活用する際には、支援者を効率的に募れるように、さまざまなタイプのリターンを考えることが大切です。どのようなリターンだと魅力を感じられるのか、支援者の立場になってニーズを考え、クラウドファンディング成功を目指していきましょう。また、その際には成功事例もしっかりと参考にすることが大切です。