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個人の試作品製作・商品開発における開発費用の内訳

コラム 2022.03.08

発明や商品開発を個人で行うとなった際には、開発費用としてどのような費用がかかるのか、内訳が気になるところです。会社などある程度規模のある組織で開発を行う場合は、もともとのノウハウがそろっていることが多いため、内訳や費用相場もわかりやすいでしょう。しかし個人となると一から考えなければならないことも多く、商品開発事業を進めていくことになじみがない場合も少なくありません。そのためコストのことを考えるなら、まずは試作品製作や商品開発における費用の内訳をチェックしておきましょう。そこで今回は、かかる費用の内訳を紹介していきます。

【目次】 
1.イニシャルコスト
2.ランニングコスト
3.プロモーション費
4.その他外注費など
5.今回のまとめ

イニシャルコスト

まず挙げられるのは、イニシャルコストです。イニシャルコストとはいわゆる初期費用・初期投資といわれる費用のことで、開発に伴ってはじめの段階のみ発生するコストのことを指します。そのため計画が進んで量産の段階に入れば、原則としてこのイニシャルコストはかからなくなるのが特徴です。そしてこの費用の内訳としては、主にデザイン費・設計費・試作品製作費・金型製作費などが挙げられます。
一つの商品を生み出すにあたって、デザインや設計、試作品製作、金型製作などは完成形を目指して投資する費用になります。そのためこれらはすべて初期段階のみかかる費用として計算されます。

ランニングコスト

続いて商品開発においてかかる費用としては、ランニングコストが挙げられます。イニシャルコストに対してランニングコストは、開発した商品を売っていくにあたって継続的にかかる費用のことを指します。そのため材料費や加工費、塗装費といった費用が内訳として当てはまってくるでしょう。
商品を一つひとつ製造していく際に毎回どのような費用がかかるのか、どのような工程が必要なのか考えたうえで、内訳を決めていきます。

プロモーション費

商品は作っただけでは売ることはできません。お客様に知ってもらう・手に取ってもらうためには、さまざまな施策を打ち出してプロモーションを行う必要があります。プロモーション費とは、つまりは販促や宣伝、広告にかかる費用のことです。ポスターやPOP、宣伝のwebサイト、バナー広告や動画広告など、これらを制作する費用や広告を出稿するための費用などが内訳として該当します。また、商品の宣伝をするにあたって人を雇ったり外注したりする場合は、その人件費もプロモーション費用に当てはまってくるでしょう。

その他外注費など

ほかにも外注費などが内訳としてかかる場合もあります。例えば個人で商品開発や発明をする場合、アイデアなどの原案のみを自分で考え、後の工程のほとんどをアウトソーシングにするというパターンも少なくありません。試作品製作やグッズ製作、開発・発明支援を行ってくれる企業などに相談すれば、「アイデアを形にしたいがどうすれば良いのかわからない」という人でも多くのサポートを受けられます。そのため商品開発や発明にあたってアウトソーシングが必要な場合は、内訳の一つとして外注費もかかってくるでしょう。

今回のまとめ

商品開発や発明を行ってオリジナルのアイデアを形にする際には、さまざまな費用がかかります。デザインや設計、金型製作などを行う初期コスト(イニシャルコスト)から、継続的にかかる量産の費用、そしてプロモーションのための費用まで、その内訳は前もってよく理解しておきたいところです。あらかじめどのような種類のコストがかかってくるのか、内訳の目星がついていれば、予算のめどもつきやすくなります。資金集めをする際にも役立つはずなので、まずは内訳からしっかりと理解を深めておきましょう。

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