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クラウドファンディングによる発明・商品開発・試作品製作について

コラム 2022.03.07

発明をしたい、オリジナル商品を製作したいとなった際に、多くの人にとって困るポイントになるのが、製作にかかる資金をどう用意するかという点です。規模の大きいものを作りたいとき、量産を考えているときなどにはやはり多くの費用がかかるため、個人ではどうしても資金調達に困ってしまうものです。そんなとき検討しておきたい資金集めの方法に、クラウドファンディングがあります。そこで今回は、クラウドファンディングによる発明・商品開発・試作品製作について解説していきます。

【目次】 
1.クラウドファンディングとは何か
2.クラウドファンディングの種類
3.クラウドファンディングによる商品開発の始め方
4.今回のまとめ

クラウドファンディングとは何か

昨今、ネットやSNSなどでよく耳にする「クラウドファンディング」ですが、意味や定義をよく理解できていないという人は意外と多いのではないでしょうか。実際に関わる機会がなければクラウドファンディングはなじみ深いものではありませんし、「怪しい」などネガティブなイメージを持たれることも少なくありません。しかしもちろん、クラウドファンディングは怪しいものではなく、昨今は個人や中小企業などが検討すべき資金調達の方法として非常に注目されています。
クラウドファンディングでは、専用のwebサイトを通じてプロジェクトの支援者を募ります。発明や商品開発の具体的なプロジェクト内容を公開し、それに経済的支援をしてくれる人を一般募集する仕組みです。基本的にクラウドファンディングでは誰でも支援を募ることができるため、個人や小規模の会社でも、大きなプロジェクトをスタートさせる際には効果的な資金集めの方法といえます。

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングには主に購入型、寄付型、金融型の3つの種類があります。それぞれの特徴や仕組みを整理していきます。

購入型

クラウドファンディングでよく選ばれるスタイルの一つです。購入型では、プロジェクトで完成した商品などをリターンとして支援者に提供します。また、リターンには商品やサービスだけでなく体験や権利などが設定される場合もあります。

寄付型

寄付型は、その名の通りリターンがなく、プロジェクトを見返りなしで応援したいと言ってくれる人を募るかたちです。商品開発や発明の計画を提示し、それに共感してくれる人から支援を募集します。

金融型

購入型と同様に金融型もリターンの設定されているクラウドファンディングですが、違うのはリターンが金銭・利益という点です。金融型では支援者に対して、リターンを返す際に金銭・配当といったかたちをとります。

クラウドファンディングによる商品開発の始め方

まずはプロジェクトの内容を具体的に決める必要があります。あいまいなアイデアのみではクラウドファンディングプラットフォームの審査に通らない可能性があること、支援者の共感を得られず資金が集まらないことが考えられます。
商品やサービスの良さをプレゼンするのはもちろんのこと、それを通じてどのように社会に貢献していきたいかなどをアピールすることが大事です。そのうえで目標金額を決めますが、あまりにも高い額を設定するとプロジェクト未達成となる可能性も出てくるため、適正な金額の見極めが重要になってきます。チームで商品開発を行う場合は、全員でよく話し合って決めることが大切です。
また、クラウドファンディングにはサイトの利用手数料もかかるため、手数料も加味したうえで金額設定をすることも忘れないようにしましょう。そしてプロジェクトの内容や金額が具体的に決まったら、サイトに申請をする流れになります。始める際には、サイトにもよりますが、担当者との打ち合わせや内容のヒアリングが入る場合もあります。

今回のまとめ

クラウドファンディングは、商品開発や発明の新プロジェクトを発足するにあたって積極的に検討しておきたい資金調達の方法です。実際にクラウドファンディングにより画期的な商品やサービスが開発された例はたくさんあります。発明や商品開発、試作品のプランを進める際には、資金集めの方法としてクラウドファンディングを前向きに検討してみましょう。