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試作品製作で実際に色を塗ってカラーバリエーションを検討する重要性

コラム 2022.02.17

試作品製作では形状や使用感などを重点的に点検すべきと感じる人もいますが、カラーバリエーションの検討も非常に大切になってきます。重要性を理解していないと、製品完成後にイメージと合わずに再発注を行うことになる可能性もあります。そこで今回は、試作品製作時に色を塗ってカラーバリエーションを検討・検証すべき理由について解説していきます。

【目次】 
1.色合いは製品の印象を決定づけるポイントになる
2.色を塗ることでイメージが具体化される
3.素材選びのポイントにもなる
4.今回のまとめ

色合いは製品の印象を決定づけるポイントになる

色合いは製品が世に出たときの印象を決定づける大切なポイントです。形状や機能性も大事ではありますが、第一印象で目に入ってくる色も無視できません。白を基調とした塗装をすれば清潔感や綺麗さを強調したデザインになり、黒を基調とした塗装をすればシックで大人な雰囲気のデザインになります。
1つの製品でもカラーバリエーションを変えることで、製品を客観的に評価してコンセプトにふさわしい色味を選ぶことができます。暗めの青色にもネイビー・ダークブルー・ミディアムブルーと微妙な違いがあるため、色サンプルを見ながら複数の色合いの試作品を依頼してみると良いでしょう。

色を塗ることでイメージが具体化される

製品に色を塗ることは製品イメージを明確にする上でも大切です。特に実際の使用環境でシミュレーションをする際に、色を塗っているかどうかで大きく評価が変わってきます。たとえば製品を販売するのであれば、競合商品と並んだ時に見劣りしないかチェックすることも必要です。
クラウドファンディングや広告に掲載したり、プレゼン資料のサンプル品として用いたりするのであれば、塗装までされた状態の製品を写真に撮って載せることで説得力を強めることができます。また製品のフィードバックの精度を高めるためにも、より完成形に近い状態で検討することが重要になります。

素材選びのポイントにもなる

製品の色合いは使用している素材と塗料の組み合わせによっても大きく変化してきます。希望した素材の色ノリがいいか、光沢が出るかなどは実際に色を塗ってみないと判別が難しいため、試作品段階でも色を塗るのをおすすめします。もし専門的な知識がない場合は、試作品製作を依頼する業者に設計図とともにイメージを伝え、適切な組み合わせをアドバイスしてもらうようにしてください。
また、製品完成後に量産化をしてオリジナルグッズの販売をしたい人もいるでしょう。量産化を目指すなら、理想の完成イメージがあっても予算の都合上どうしても素材に妥協が必要な場合もあります。量産する前にカラーバリエーションを検討しておけば、発注する素材を見極めることもできます。

今回のまとめ

今回は、試作品製作時に色を塗ってカラーバリエーションを検討・検証すべき理由について解説してきました。色合いは製品の印象を決定づける大切なポイントになります。ただ、無数の素材と塗料の中から製品コンセプトに合致する組み合わせを選ぶのは、サンプル品がないとなかなか難しいことです。試作品段階から複数のカラーバリエーションを検討して、完成度の高い製品開発を進めましょう。

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