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商品開発を行う際に意識すべきメインターゲットの設定
せっかく良い商品を開発しても、「なかなか知名度が高まらない」「知られているはずなのに売れない」という悩みが生まれることは決して少なくありません。商品開発において重要なポイントとされることの一つには、メインターゲットの設定というプロセスがあります。そこで今回は、商品開発を行う際に意識すべきメインターゲットの設定について解説していきます。
【目次】
1. 「メインターゲットを設定する」とは
2. メインターゲットの設定でにおいて重要な「ペルソナ」
3. ペルソナ設定でメインターゲットを絞り込むことの重要性
4. 今回のまとめ
1.「メインターゲットを設定する」とは
「なるべく多くの人に商品を手に取ってもらうこと」は商品開発を行ううえで理想的なゴールですが、こういった曖昧な目標設定は商品開発において正しい工程とはいえません。多くの人に手に取ってもらえるということは、あらゆる年代や趣味嗜好、ライフスタイルの人に興味を持ってもらうということです。これらを満たす商品を開発することは極めて難しく、すべてを兼ね備えようとすると、特徴のない中途半端な商品になってしまいがちです。これは商品開発におけるよくある失敗パターンの一つといえるでしょう。
そのため、効果的に商品を認知してもらうこと、購入してもらうことを目指すためには、メインターゲットを決める必要があります。性別、年齢、ライフスタイルをある程度絞り込み、その層に刺さる商品開発やプロモーションを実践していくことが、売れる商品を開発するためには必要不可欠なのです。
2.メインターゲットの設定でにおいて重要な「ペルソナ」
では、メインターゲットはどのように絞り込んでいくのが効果的なのでしょうか。ターゲティングの具体的なパターンとしては「30代の既婚女性」「男子大学生」などが挙げられますが、このようなアバウトなターゲティングの方法では、昨今では既にメインターゲットを把握しづらいとされているのが特徴です。そのため、よりわかりやすくメインターゲットを把握するために必要なのが、ペルソナの設定です。
ペルソナは平たく言うと、ターゲットをより具体化したものを指します。例えば上の30代既婚女性をさらに詳細化してメインターゲットを絞り込むとした場合、「20代後半で結婚した30代後半の既婚女性。仕事は、週4回ほどパートに出ている。子供は2人。2人とも小学校に入学したため少し子育てに余裕が出てきており、昼間にできる趣味を探している」…といったように細かくペルソナを設定することで、ターゲットのより細かいニーズやそのニーズの持つ背景がわかってくるという仕組みです。
3.ペルソナ設定によりメインターゲットを絞り込むことの重要性
上記のようにペルソナをより具体的に設定すれば、メインターゲットとする層の価値観や好み、日常的な悩みなどが見えてきます。これにより、ターゲットが興味を示す商品開発やプロモーションが可能となります。上の例でいえば30代既婚女性と一口に言っても、それぞれライフスタイルは異なります。どこに住んでいるのか、シングルマザーなのか、出産しているのか、仕事はしているのか、経済的な余裕はどの程度あるのかなどで刺さる商品は違ってくるでしょう。
このようにペルソナを設定することでメインターゲットを絞り込むことは、より高い売り上げを出すうえで非常に重要な工程といえます。また、商品開発に携わる人たちのなかでコンセプトのずれをなくせるという意味での重要性もあります。
4.今回のまとめ
メインターゲットの設定は、個人・法人問わず、売れるものづくりを考えるうえで実践すべきといえます。誰にでも刺さる商品を開発するのではなく、ペルソナを設定してターゲットを絞り、その層に刺さる商品開発を行うことが売り上げ向上の近道となるでしょう。まずは売りたい商品を具体的にどんな層に売りたいのか整理し、より細かくペルソナを設定することから始めてみましょう。