個人が商品開発を行う際には、売り上げを伸ばすための行程としてやはりマーケティングが重要となります。そこで意識しなければならないのは市場規模です。どれくらいのマーケットを持つ分野の商品を開発するのか、そしてその市場規模をもとにどういった顧客層を意識して商品を売り出すのか、これらを明確にしておかなければ売り上げは見込めないでしょう。そこで今回は、個人が商品開発を行う際に意識すべき市場規模について解説していきます。

【目次】　
1.そもそも市場規模とは何か
2.規模の大きい市場から企業との差別化を図る
3.ニッチな市場に向けて商品開発を行う
4.今回のまとめ

そもそも市場規模とは何か

個人・企業問わず商品開発を行う際には、その商品を売れるものにするためにも、マーケティングが必要となります。そのプロセスの一つとして、市場規模の調査が挙げられます。まず、市場規模とは、ある分野の市場において年間で生まれている売り上げのことを指します。市場規模の調査は、個人・企業が新しい事業を起こしたり新商品を開発したりする際に、どれだけの売り上げが見込めるのか前もってリサーチする意味で行われます。

規模の大きい市場から企業との差別化を図る

個人は、企業などの大きな組織とは異なり、商品を作るうえでのリソースが限られています。このため例えば、個人が洋服を売るうえでユニクロと真っ向から勝負するのは無理があるのは明らかです。
では、洋服という大きな市場を意識すべきではないのかといわれるのと、少し話は変わってきます。大きな市場は、それだけ多くのニーズがあり、そこに興味を示す消費者の絶対数が多いのが特徴的です。このため大きな市場でも、個人が展開する小規模ビジネスにも目が向けられる可能性は十分にあり、需要があるという点をそもそもクリアしているのは重要なポイントといえるでしょう。
市場規模を意識する際には、ニーズのある大きな市場を選び、他社（＝企業やその他個人）と差別化を図ることが何よりも重要と考えられます。例えば洋服であれば、個人ならではの個性的なデザインや珍しい素材などに目を向け、そういった特徴に興味を示す顧客層を意識すべきといえるでしょう。

ニッチな市場に向けて商品開発を行う

個人が商品開発を行う際は、ニッチな市場に向けて商品開発を行うという方法もあります。規模の小さい市場は、競合がいない、もしくは競合が少ないため、マーケティングや販促に成功すれば高い売り上げが見込める可能性もあります。
しかし市場が狭いということは、つまり需要がないことにもつながり、場合によっては売り上げにほとんど期待できない可能性も出てきます。また、大きな市場の中から空いているところを探すことよりも、ブルーオーシャンであるニッチな市場を見つけだすことは難しい傾向にあります。事例がなければないほど、見込める売り上げを算出するのは難しくなりますし、顧客層を具体化することも簡単ではないでしょう。
しかしいずれにせよ、ニッチな市場で勝負することも重要な戦略にあたるため、開発したい商品の内容や目指したい売り上げの規模などをもとに適切な市場規模を見極めていくことが、商品開発においては重要といえるでしょう。また、個人ではリソースに限界があるためそのことも踏まえて狙うべき市場規模を押さえることは忘れないようにしましょう。

今回のまとめ

個人が商品開発をする際には、市場規模の大きなところを狙うにしても、小さいところを狙うにしても、個人ならではの特性を反映させられるような戦略が必要です。企業と同じことをするのは規模的にそもそも無理があるため、意識すべき市場規模を冷静に見極めることが事業成功につながります。個人でものづくりを行い売り上げを出すためには、市場のリサーチから丁寧に実践していくことを心がけましょう。