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商品開発前段階で行うべき事前調査の結果分析

コラム 2022.01.18

商品開発において、事前調査は欠かせません。そして、その調査結果を商品に活かすために必要なのが結果分析です。今回は、商品開発における結果分析の手法と集計方法について解説します。

【目次】
1.結果分析に必要な事前調査と集計方法
2.「3C分析」について
3.結果分析の際に使われる手法
4.今回のまとめ

結果分析に必要な事前調査と集計方法

商品開発前に実施する事前調査には、「定量調査」と「定性調査」があります。
定量調査とは、数値化できるデータを収集・分析することです。選択肢から選んでもらったり、年齢など数値で明確に表せるものを回答してもらったりして調査します。
定性調査とは、数値化できないデータを収集・分析することです。自分の言葉で記載してもらうアンケートなどで得られた結果をもとに調査していきます。

定量調査・定性調査のメリット・デメリット

定量調査は、多数の調査対象の意見を反映して説得力のある結果を出せるのがメリットですが、事前に用意した質問以上の深堀りはできません。
対する定性調査は、消費者の感情など数値では表せないことを深堀りできるのがメリットですが、調査対象は少数であり結果が偏ってしまう可能性もあります。

デメリットを解消する集計方法

調査結果の集計方法には2種類あります。一般的なのは、それぞれの調査結果を独立して集計する「単純集計」ですが、これだと先ほどのデメリットが解消されません。そこで重要になるのが「クロス集計」です。
これは、それぞれのデータをかけ合わせて集計するもの。さまざまな切り口で集計していくため、広い視点で分析ができ、新しい発見にもつながります。

「3C分析」について

集計結果は、正しく分析していくことが重要です。その中でも主流となるのが3C分析。これは、市場・顧客を意味する「Customer」、競合を意味する「Competitor」、自社を意味する「Company」の頭文字をとったもので、商品開発において重要となる分析手法です。

まず行うべき顧客分析

まずは、市場の大きさや将来性、購買意欲といった顧客分析を行います。この時使われる手法が「マクロ分析」と「ミクロ分析」です。マクロ分析は、人口や流行、景気など、自社ではコントロールできないものを分析・予測して経営に結び付けるもの。ミクロ分析は、市場の構造や競争環境などを分析し、利益を得るための方法や自社への影響を導き出すものです。これらを、アンケートなどで得られる顧客分析と合わせて総合的に読み解いていきます。

競合分析と自社分析

次に行うのが競合分析です。競合に関して、「どのような商品が売れているのか」といった成果、「どうして売れているのか」といった理由などを分析していきます。商品そのものだけでなく、営業方法などさまざまな視点で分析していくことが重要です。
そして、最後に行うのが自社分析です。これまでの分析で得られた結果から、顧客ニーズ、競合と比較しての強みや弱みなどを導き出し、差別化を図っていきます。3つをバランスよく組み合わせていくことが事業成功の秘訣です。

結果分析の際に使われる手法

わかりやすく、かつ的確に分析していくためには、さまざまな手法をかけ合わせていくことが重要です。その中でも代表的なものを紹介します。

SWOT分析

自社の状況を確認するために役立つのがSWOT分析です。これは、自社の強みを意味する「Strengths」、自社の弱みを意味する「Weaknesses」、機会を意味する「Opportunities」、脅威を意味する「Threats」の頭文字を合わせたもの。市場の動きに対して、自社の強みをどう活かせばよいのか、また弱みはどう改善すればよいのかなどを、総合的に判断するための分析手法になります。

クラスター分析

異なる性質のものから、似たような性質を集めてクラスター(集団・群れ)にする分析手法です。まだ分類が決まっていないものに対して、どのような基準や評価でどう分けていくのかを決めて集計していきます。

コレスポンデンス分析

クロス集計の結果を散布図にして可視化する手法です。項目が多いデータをわかりやすくするために使われます。表にできるデータであれば分析できるため、柔軟性が高く制約がほとんどないのがメリットです。

今回のまとめ

事前調査をするだけでは、売れる商品は作れません。重要なのは、調査結果を正しく集計し、分析することです。ハツメイトでは、アイデアや企画開発段階でのご相談も可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。