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商品開発前段階で行うべき競合商品の洗い出し

コラム 2022.01.17

商品開発前には競合となる商品を洗い出して調査分析していくことが必要です。しかし意図を明確にして適切な基準を持って実施しなければ、開発に活かせないただの調査で終わってしまいます。本記事では商品開発の前段階に競合商品の洗い出しを行う目的や基準、手法について解説していきます。記事を参考にして価値の高い商品を作り出していきましょう。

【目次】 
1.商品開発前の洗い出しの重要性
2.どのような商品を洗い出すべきか
3.どのような方法で洗い出すか
4.今回のまとめ

商品開発前の洗い出しの重要性

競合商品を洗い出す目的は、「新商品の独自性を明確にするため」です。すでに市場で支持を集めている商品を調査することで、参入する市場のニーズの把握ができるため、商品コンセプトやマーケティング戦略を定める際に役立てられます。
具体的に参考にすべき点としては、①競合商品の差別化ポイント ②競合商品のマーケティング戦略 ③競合商品がユーザーに提供している価値 の3つが挙げられます。なぜ競合商品が人気を博しているのかが分かれば、どのような形で自社の強みをアピールするのがユーザーにとって最適なのか見えてくるでしょう。
また、新商品を展開していく市場自体が小規模な場合は、個人単位・企業単位でそれぞれの独自性をどう活かし、連携していくか考える材料になります。市場の規模と商品のポジショニングという全体と個別の関係性を加味して商品検討をすることも前段階では重要な過程です。

どのような商品を洗い出すべきか

目的と参考にすべきポイントが分かったうえで次に考えるべきなのは、「どのような基準で商品を洗い出すか」です。無差別に分析をしても、商品のニーズが違えば洗い出した意味がなくなってしまいます。そこで大切なのは、開発する商品と同じ価値を提供する商品をピックアップすることです。自分たちと同じジャンルの商品を選ぶことはもちろん必要ですが、その中でも価格帯が自社イメージと近い商品や対象のユーザー層が近い商品などを選ぶようにしましょう。
また、基本的には同業種を洗い出すことが優先ですが、本質的に提供する価値が似ている場合は異業種の商品もピックアップすると良いです。たとえば、本質的な価値が家族との時間を確保することにあるのなら、時短料理ができる家電や家事代行サービスなどもピックアップの対象になっていきます。

どのような方法で洗い出すか

競合商品を洗い出す方法としては、同様の価値を提供する市場内の支持率をチェックすると良いでしょう。情報収集の手段は参入する市場により、適切な手段が変わってきます。ホームページや口コミサイト、最近であればSNSが相応しい場合もあるでしょう。
また、競合商品を洗い出すときには市場のシェアや競合のサイトをチェックすることに加え、自分自身の手で商品を試してみることも大切です。実際に試してみることで商品がどのような悩みを解決しているのか理解できます。
さらに、商品の公式情報や広告などからは把握できない競合商品の弱みが見えてくることもあるでしょう。競合商品にはない潜在的なニーズが分かれば、市場の穴を狙った新商品を開発できる可能性もあります。

今回のまとめ

今回は、商品開発の前段階に競合商品の洗い出しを行う目的や基準、手法について解説してきました。強みを活かし、独自性を明確にした商品開発を実施するためには競合調査が必要不可欠です。ピックアップする競合商品は、開発する商品と類似した価値があるものにするとニーズを把握するうえで参考になるでしょう。また、SNSや口コミサイトなどから情報収集するのも効果的です。競合のメリットも上手に活用しながらニーズにあった商品開発を進めていきましょう。

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