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商品開発を行う際の事前調査「定量調査」とは
商品開発前に行う市場調査の一つである「定量調査」とはどのような調査なのでしょうか?商品開発を成功させるためには、目的をきっちりと理解した上で調査することこそが成功要因につながります。この記事では、定量調査の概要と種類、そして定量調査を行うことで得られるメリットとデメリットについて解説します。
【目次】
1.数値化を前提とした定量調査
2.定量調査にはどんな種類がある?
3.定量調査を行うメリットとデメリット
4.今回のまとめ
数値化を前提とした定量調査
定量調査とは、言葉が示す通り「量」つまり、数値化することができる情報を収集するためのものです。商品開発を行う際に事前に行う市場調査だけでなく、世論調査や実態調査といったものもこれに当てはまります。定量調査によって取得したデータを数値化し、分析することで、全体の傾向や構造といったものを把握できます。
その一方で、数値の信ぴょう性を高めるためにも、ある程度多くのデータが必要となってくるのも特徴でしょう。つまり、取得した定量データを統計的に判断し、全体的な結論を見つけるときに役立つ調査方法と言えるでしょう。
定量調査にはどんな種類がある?
定量調査には、ネットリサーチ、会場調査、ホームユーステスト、街頭調査、来場者調査、郵送調査、電話・ファックス調査といったものがあります。
ネットリサーチとは、インターネットを通じてウェブアンケートに回答してらうもので、会場調査は調査対象者に指定の会場に集まってもらい、商品などを試した上で、アンケートなどを取るものです。ホームユーステストは、調査対象者に自宅で新商品などを一定期間利用してもらい、感想や評価をもらいます。
街頭調査は、調査員が路上でアンケートなどを行うもので、来場者調査はイベントなど一定の場所に集まっている人全体に行う調査方法。郵送調査が、調査票を郵送し、回答の上返送してもらうのに対し、電話・ファックス調査は、調査員が電話をしたりファックスを送信したりして調査していきます。
ネットリサーチは、ネットを使える人に限定されるため、年配の方の情報を得られない可能性があります。一方、電話・ファックス調査であれば、年配の方を対象にした調査に対応できます。このように、定量調査も調査方法によってそれぞれの特性がある点を知っておきましょう。
定量調査を行うメリットとデメリット
では、定量調査のメリットをみていきましょう。主に次の3点が挙げられます。1つ目は、回答方法が単純なため、回答率が高く、多くのサンプルを集めやすいこと。2つ目は、定量調査の特徴である数値化できることから、全体像を把握できることです。3つ目は、数値を使って表やグラフ化することで、他者への説得力があるという点でしょう。
一方、デメリットは2点あります。1つ目は、設問文や設計によって、回答の信ぴょう性が変わってくること。誰が読んでも質問の意図が明確な設問文にすることが大切でしょう。2つ目は、数字の分析スキルが必要なことです。せっかく集めたデータも、数字を分析するスキルを持ち合わせていないと、データを課題解決に役立てられないという結果に陥ってしまうでしょう。そのため、ある程度の仮説力が求められます。
今回のまとめ
商品開発を行う際に事前に実施される定量調査は、これから作り出そうとする商品を販売する市場調査として大切な役割を担っています。あらかじめ用意された答えの中から選択するため、回答者にも負担が少なく、多くのデータを集めやすいでしょう。また、集めたデータは、商品の販促段階の説得力のある有益性や利便性を訴えるのにも利用できるため非常に有益です。定量調査が必要だとは思うけれど、どの手段を選べばいいか分からないなど迷ってしまうこともあるでしょう。ハツメイトでは、商品開発のとっかかりである企画部分から最終的な市場への宣伝広告に至るまで、一貫したサポートを得意としています。お困りの際はぜひご相談ください。