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プラスチックを活用したプロダクトと製作可能なデザイン

コラム 2021.12.17

さまざまな包装容器や家庭用品などに使われるプラスチックは、最終的に適切な処分がなされないと海洋生物へ影響を与えるなど環境問題を引き起こすことでも知られています。リユースすることはもちろんプロダクトの素材としても使用することができます。
今回は、そんなプラスチックを活用したプロダクトをご紹介します。また、プラスチックを活用して作ることで製作可能なデザインを考えてみましょう。

【目次】
1.プラスチックを活用して生まれた「工芸品」
2.プラスチックから生まれたモバイルバッテリーケース
3.プラスチックは製作可能なデザインが豊富!
4.今回のまとめ

プラスチックを活用して生まれた「工芸品」

まずご紹介するのは、プラスチックメーカーであるテクノラボの有志がスタートさせたプロジェクト「buøy(ブイ)」です。海洋プラスチックゴミを原材料として作られたプロダクトで、ゴミから作られたとは想像もつかないほどに美しい工芸品ばかり。カラフルで大理石のようなマーブル模様が特徴の美しいお皿や、デスク上のインテリアトレイ、ミニ植木鉢など実に多様です。
リサイクル前のプラスチックの色を活かした製作方法が取られているため、一品ずつ模様の位置などが異なるのが魅力的です。大量生産を前提としているプラスチック素材をあえて、一品ずつ作るという新しいプロダクトの形を作り出したといっても過言ではないでしょう。

プラスチックから生まれたモバイルバッテリーケース

続いてご紹介するのは、イギリスのブライトンにあるデザインスタジオ「Gomi」が作り出した新しいプロダクトです。リサイクルすることができないプラスチックを100%使用して作り出したのが、スマホ時代に欠かせないモバイルバッテリーケース。使用するバッテリー自体も、バッテリーとしては問題ないがいびつな形やミスプリントなどで使えなくなっているものを地元の製造業者から入手して使用しているそうです。
モバイルバッテリーケースは、さまざまなプラスチック廃棄物を使用することで、一点物の色彩やパターンが実現できるのが強み。手作りのアート作品のようにデザイン性に優れています。同社は、これ以外にもポータブルスピーカーなども製作しています。

プラスチックは製作可能なデザインが豊富!

プラスチックを材料として製作するプロダクトはさまざまなデザインに対応できます。前述の「buøy(ブイ)」や「Gomi」のようなシンプルな形はもちろん、精度の高い立体モデルも作れます。液体樹脂から作る光造形や粉末状の樹脂を使用する粉末造形、熱で溶かした樹脂を積層して作る3Dプリンターなど手法もさまざまです。
また、板状になっているプラスチックを型にのせて真空圧着する真空成形といった方法では細やかかつ複雑な形状のデザインにも対応できます。ペットボトルのような内側が空洞になった形状のデザインは中空成形を使用すれば簡単に作り上げることができます。このように、プラスチックは成形しやすく、着色なども容易であり、さまざまなプロダクトの製作にピッタリな素材といえるでしょう。

今回のまとめ

プラスチックを活用したプロダクトは、環境問題に着目したリユース品においても、さまざまなものが企画、販売されています。また、自由自在に成形することができるため、プロダクト製作においても、細部までこだわることができるのが強みです。ハツメイトでは、試作品製作を得意とするメーカーとして、試作品製作前の商品企画から開発支援から、市場に売り出すまでの販促支援まで幅広く対応しています。プラスチックを活用したプロダクト製作をお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。

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