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商品開発する際にかかるプロセスごとの費用

コラム 2021.12.03

ひとつの商品が世に送り出されるまでには、多くのプロセスを踏む必要があります。このとき、プロセスごとにかかる費用も、前もって大まかに把握しておくと安心です。商品開発のプロセスを確立すると、その後のスケジュールや予算を決めやすくなります。資金をできるだけ上手に活用するため、今回の記事でプロセスごとの費用を理解し、商品開発に役立てましょう。

【目次】 
1.商品開発を行う一般的なプロセスの流れとは
2.プロセスごとにかかる費用相場とは
3.商品開発の費用を削減する方法とは
4.今回のまとめ

商品開発を行う一般的なプロセスの流れとは

商品開発のプロセスは、商品の企画から始まります。 市場マーケティングやリサーチにより、どのような商品のニーズが高いかを調べることが大切です。企画内容が決まったら、商品のラフスケッチなどを作成し、商品デザインのコンセプトやアイデアなどを検討します。
次に、試作図や設計図などから設計を行い、モックアップを使った試作に入ります。このモックアップ作成により、製品の課題や修正点を発見できるほか、展示会や店頭などでの商品見本としても活用されるため、製造業における商品開発において重要なポイントです。量産化に問題ないと確認ができたら、財産権のチェックや申請などを行い商品化し、生産設計や管理を経て量販・販売につなげていきます。
なお、企業によっては、一部工程を外部に委託する場合もあります。

プロセスごとにかかる費用相場とは

次に、プロセスごとにかかる費用相場を紹介します。

商品企画のための市場マーケティング…およそ10万円から
企画そのもの…およそ20万円から
試作…およそ5万円から
新商品PR…およそ5万円から
商品のネーミング(必要な場合)…およそ15万円から
外部委託…およそ25万円から
商品モニターなど…およそ5万円から

これらの費用を合計すると100万円から150万円ほどですが、この金額は最低限必要な金額と考えておいて良いでしょう。工程が増えるほど、かかる費用も増えるほか、プロセスにやり直しが発生すると、その分費用もかさんでいきます。別工程を加える必要があれば、その費用も見込んでおかなくてはいけません。

商品開発の費用を削減する方法とは

商品開発には、費用削減を求められる場面がつきものですが、必要な費用まで削ってしまうと、かえって生産性に悪影響を及ぼす恐れもあります。生産性を下げずに、効果的な費用削減を行うには、どのような取り組みが良いのか、主な方法を見てみましょう。

企画立案に時間をかける

商品開発のスケジュールがタイトである場合、急いで企画を作成し、早い段階で設定に移ろうとするケースがあります。しかしこれは逆効果で、変更が相次ぐことでかえって費用が上がってしまう可能性が高まるのです。できるだけ企画立案作成に時間を費やすと、その後の変更を減らすことができ、変更に伴う費用を削減する効果も期待できます。

既存の設備や設計・部品などを活用する

既存の設備を使用して生産できる商品であれば、設備投資にかかる費用の大幅な削減が可能です。また、これまで用いてきた設計や部品が活用できれば、費用削減ができるとともに、企業が保有する重要な資産をも活用できる結果につながります。

今回のまとめ

商品開発の費用を削減するポイントは、どのプロセスにも見つけられるものです。少しずつ費用を削減した積み重ねが、企業の利益増大に役立つことでしょう。

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