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ものづくりにおいて個人レベルで行える「なぜなぜ分析」のコツとは
問題解決をするフレームワークに「なぜなぜ分析」があります。しかし、「なぜなぜ分析」は簡単にできる問題解決方法ではありません。使い方を間違えてしまうと、余計にわからなくなってしまいます。
この記事では、「なぜなぜ分析」で成功するポイントについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
【目次】
1.ものづくりにおける「なぜなぜ分析」では問題解決の事象をはっきりさせることができる
2.個人的な感情で問題解決を導こうとしてはいけない
3.実行できる解決策を導き出すためのポイント
4.今回のまとめ
ものづくりにおける「なぜなぜ分析」では問題解決の事象をはっきりさせることができる
問題に対する直接原因ではなく、根本原因を見つけられるので、ものづくりの現場では、「なぜなぜ分析」を取り入れると問題解決の事象をはっきりさせられます。もし、直接原因しかわからないと、「機械が故障した」や「人手不足で、生産が間に合わなかった」などの目に見える原因しかわかりません。ここで、「なぜなぜ分析」を取り入れると、「機械が故障したのは、湿気が原因だった」や「人手不足ではなく、人員の配置が良くなかった」などの根本原因を見つけられます。その結果、本当の原因がわかるので、問題解決に繋がります。
「なぜなぜ分析」は5回行うのが一般的なので、起きた物事に対して「なぜ」と5回質問してみましょう。
個人的な感情で問題解決を導こうとしてはいけない
「なぜなぜ分析」では、個人的な感情で問題解決を導こうとしても良い結果は得られません。起こった事象に対しては客観的に分析していきましょう。
悪い例と良い例
例えば、「毎回商材の納期が遅れているとします。その時に、「なぜ?」の質問に対して、「〇〇くんはマイペースな性格だから」という回答では、個人的な感情が入ってしまっています。良い例は、「1人で任せきりになっている」や「納期に間に合うような仕組みづくりができていない」というように事実を捉えている分析です。
原因を個人の問題にしてはいけない
原因を個人の問題で片付けてしまうケースも見受けられます。分析している過程で、属人的な原因は排除してください。例えば、「Aさんが発注ミスをした」という問題事象があるとします。そこで導き出された分析が、「Aさんの注意不足」や「Aさんが寝不足だったから」、「確認作業を怠ったから」などでは、組織的な再発防止につながりません。担当者が原因なのではなく、担当者がミスに気づけない環境に目を向けましょう。担当者を原因にしてしまうと、担当者が変わった場合に同じミスが起きたり、時間がたったら同じミスが再発したりする危険性があるので、注意が必要です。
実行できる解決策を導き出すためのポイント
ここからは、実行できる解決策を導き出すためのポイントについて解説します。ポイントは7つあるので、それぞれをしっかり押さえて、「なぜなぜ分析」を行ってください。
・解決すべき問題を明確にする
・分析は気持ちにフォーカスするのではなく出来事にフォーカスする
・分析は起こっている現象を連鎖的につなげる
・「なぜ?」から出てきた答えを複数にまとめない
・「なぜ?」だけではなく質の良い質問を用意する
・分析は具体的な答えであることが大切
・コントロールが可能な範囲で分析をする
最後の「コントロールが可能な範囲で分析する」ですが、「なぜなぜ分析」を行っていると、さまざまな解答が出てきます。質問していくうちに、自分や組織ではどうにもできない範囲まで解答が広がってしまうケースも珍しくありません。そのような時は、自分や組織で解決できる範囲内で、問題を解決していきしましょう。また、コントロール不可能だと、思い込んでいる場合もあるので、柔軟な考えを持つことが大切です。
今回のまとめ
この記事では、「なぜなぜ分析」について詳しく解説してきました。解答を導き出すポイントもご紹介しましたので、ぜひ活用してください。また、「なぜなぜ分析」はものづくりだけでなく、ビジネス全般で使えるフレームワークです。問題解決するために必要なスキルなので、ぜひ取り入れて実践してみてはいかがでしょうか。