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特許使用料の相場はどれくらい?発明において特許使用料の把握は必須
自分が発明したものを特許申請し、利益を得たいと考える人も多いでしょう。特許を取得すると特許使用料が発生し、それによって利益を得られるようになるのです。ここでは、特許使用料についてと使用料の相場を解説します。より多く利益を得る方法についてもご紹介しますので、特許申請をする予定の人やすでに特許を持っている人はぜひ参考にしてください。
【目次】
1.特許使用料の相場は売上の3%から5%
2.専用実施権の場合は10%前後が相場
3.基本的には発明の権利者と使用者との話し合いで決める
4.今回のまとめ
特許使用料の相場は売上の3%から5%
特許使用料は売り上げの3~5%が相場となっており、その範囲内で権利者に支払われるケースが多いようです。特許を取得している人に、第三者が特許の発明を利用する際に特許使用料を支払わなければなりません。特許使用料は売り上げの3~5%が相場となっているため、どれくらいの利益が手に入るかは商品によって異なります。
業界によっては上記の範囲を超えた使用料が発生する場合もあるので、まずは自身が特許を持っている商品ジャンルの相場を確認することがおすすめです。必ずしも3~5%内に収める必要はないので、業界の相場に応じて特許使用料を決めるようにしてください。
専用実施権の場合は10%前後が相場
第三者の特許発明を独占して実施できる専用実施権の場合は、10%前後のライセンス料が発生します。専用実施権は通常実施権と異なり、特許権利者と同じような権利を持つことが可能です。第三者の特許使用の排除、損害賠償請求といったこともできるので、通常実施権に比べて権利が強くなります。
通常に比べてできることが多い分、ライセンス料の相場も高くなります。ただし、こちらも業界によって相場が変わるので、事前に確認しておくことが大切です。高度な技術が必要な分野だとより高くライセンス料が設定される場合もあるので、特許権利者としっかり話し合った上で決めましょう。
基本的には発明の権利者と使用者との話し合いで決める
特許使用料の取り決めは、基本的には特許権利者と使用を希望する人との話し合いで決まります。交渉がスムーズに進めば問題ないものの、双方の食い違いによって揉めるケースも少なくありません。
特許権利者は特許使用料によって利益を得られるので、できるだけ高く使用料を設定したいところでしょう。しかし、使用者はできるだけ安く使用料を抑えたいので、双方の意見が対立してしまうのです。
権利者側からすれば高く設定したいところですが、高すぎると使用者も交渉中断を選ぶ可能性があるので、それでは使用料を得られません。業界における相場を参考に、使用料を決めてください。業界の相場内の価格帯であれば、使用者も納得してくれる可能性があります。
交渉において無理難題を持ち掛けられたといったトラブルがある場合は、弁理士などに相談して交渉を進めていくのがおすすめです。
今回のまとめ
自身の発明で特許を取得したのであれば、今後第三者から特許の使用を求められるかもしれません。特許の使用を許可すれば、通常で3~5%。専用で10%前後のライセンス使用料がもらえます。権利者にとっての大きな利益となるので、よく話しあった上で使用料を決めてください。
使用料は高く設定しすぎると使用者が敬遠してしまうため、特許発明の業界における相場を調べておくことが大切です。事前に調べておけばトラブルなく交渉が進むため、双方がメリットを得られます。通常実施権と専用実施権によって内容も異なりますので、2つの特徴を調べてから話し合いを始めましょう。