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個人商品開発の目的や特徴に合わせて行いたい試作品製作の種類

コラム 2022.08.01

個人で商品を開発し販売するために欠かせない工程の1つに「試作品製作」があります。試作品を作ることで、企画・設計の段階では分からなかった問題点などを見つけることができます。その問題点を改善し試作を繰り返すことで、商品をより良いものへとしていくわけです。
では、どのような問題点を見つけるために試作を行うのでしょうか。実は、試作と言っても目的によっていくつかの種類があるのです。今回は、目的や特徴に合わせた試作品製作の種類についてご紹介します。

【目次】
1.原理や仕組みの確認目的で行う原理・機能試作
2.外観評価の目的で行うデザイン試作
3.個人で開発した商品の量産前にも試作品製作は必要
4.今回のまとめ

原理や仕組みの確認目的で行う原理・機能試作

まず初めに行うのが「原理・機能試作」です。原理・機能試作では、商品の基本的な性能や正しく機能するか確認する目的で行います。商品を作ってみたけれど、必要な性能が備わっていなければ、折角作っても購入してもらえず、無駄になってしまいかねません。そのため、商品を企画した段階で目指していた性能が十分にあるか、それらがしっかりと機能しているかをテストし、問題があれば改善していくのです。
また、実際に試してみることで「この機能もあると良いな!」「こうしたらもっと使いやすいのでは?」など新しいアイディアが生まれることもあるため、より良い商品製作のために「原理・機能試作」でしっかりと確認していきましょう。

外観評価の目的で行うデザイン試作

商品を販売する上で、デザインは重要なポイントとなります。使いやすさ・安全性・見た目・消費者のニーズなどを検討する目的で行うのがこの「デザイン試作」です。
例えば、同じ機能の商品を比較した時に「使いやすいもの」と「使いにくいもの」のどちらを購入するでしょうか。ほとんどの人が「使いやすいもの」を買うはずです。商品をより買ってもらえるように、利便性や安全性、見た目など、デザイン面においても試作を繰り返して検討していくことが大切となります。

個人で開発した商品の量産前にも試作品製作は必要

機能とデザインが決まれば、商品の量産に入ります。しかし、量産する前にも試作品製作が必要です。「量産試作」と呼ばれるもので、販売する商品と同じデザイン・機能・材料のものを実際にある程度製作し、量産できるのかをチェックするために行います。
量産試作では、製造工程に問題がないか、量産しても品質が確保されているかなどを確認します。問題があれば、製造工程の見直しや、商品自体を再検討する必要がありますが、量産試作をしっかりと行うことで、未然にトラブルを回避することができるため「量産試作」は非常に大切です。

今回のまとめ

今回は、目的や特徴に合わせた試作品製作の種類を3つご紹介しました。試作品の製作は個人商品開発において重要な工程の1つです。試作を行うことで、企画段階や図面では分からなかった、商品の問題点や改善点を見つけることができます。多くの人に興味を持ってもらえるように、試作を繰り返して検討し、より良い商品にしていきましょう。