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個人の発明家が商品を売り込むには?業界団体を利用する方法

コラム 2022.07.15

個人発明家が製作した商品を売り込むのは、販売ルートの確保やマーケティングを個人で行うのは難しいため、簡単なことではありません。こうしたノウハウを得るには第三者機関の力を借りるのも有効です。個人が発明した製品を売り込むには業界団体を利用する方法があり、利用してみるのもひとつの方法だと言えるでしょう。今回は、業界団体を利用する方法についてご紹介します。

【目次】
1.発明家の団体「一般社団法人発明学会」とは
2.発明学会に入会するメリット
3.発明学会に入会する方法
4.今回のまとめ

発明家の団体「一般社団法人発明学会」とは

「一般社団法人発明学会」は発明を奨励し、科学技術と産業の発展に寄与することを目的とした団体です。前身は1954年に財団法人国民工業振興会の事業部として開発された「発明講習所」で、1960年4月に独立し「発明学会」に名称を変えました。
現在では、個人や中小企業のアイデアなどの知的財産を社会に活用できるように支援・応援する団体として活動しています。
発明学会は会員制です。会員に個人が発明した商品の特許権利化の進め方や、事業としてどのように進めていくのかを学んでもらい、発明商品を社会に提供するサポートをするのが主な業務となっています。
発明学会には発明した商品で実業家を目指す会員はもちろん、自分が発明したアイデアを趣味として楽しむ会員なども在籍し、様々な活動を展開しています。

発明学会に入会するメリット

発明学会には会員だけが得られるメリットがあります。その一つが、数多くの発明成功事例に関わってきた経験から、発明の商品化についてのアドバイスが得られることです。具体的な指導事例として以下のようなものが挙げられます。

・特許申請や手続き方法
・発明や売り込み時の企画書作成方法
・実際の売り込み方法、など

また、発明学会は社外からアイデアを探している企業とコンタクトを取り、定期的に「ミニコンクールを」を開催しています。これは、会員が自分のアイデアや発明を企業にアピールする場にもなっているのです。
会員には特典として発明に関する様々な情報が掲載されている機関紙「発明ライフ」が届けられ、発明や発明した商品を売り込むためのノウハウを知ることができます。
さらに、特許出願書類の書き方や企業に売り込む際の規格提案書の記載方法、企業と契約する際の契約書の書式が記載された、他にはない「オリジナルテキスト」を優先的に購入できるのもメリットです。
テレビなどへの出演を優先的に紹介する「マスコミ出演支援」、試作支援をする企業を紹介する「発明サポネット」といった特典が豊富な点も、メリットだと言えるでしょう。

発明学会に入会する方法

発明学会に入会することで様々な支援を受けることができ、会員だけが視聴できるセミナーや講習会にも参加できます。
入会方法は、個人で入会する場合、発明学会のホームページ上「発明学会とは」の項目にある「発明学会入会のご案内」という欄から、「個人会員の入会のご案内」をご覧ください。
そちらに発明学会の10大特典が記載されており、それぞれに説明が書かれています。10大特典の下の部分にある「入会申し込みフォーム」へ氏名や住所、メールアドレス等必要事項を入力し、送信すれば完了です。なお入会には入会金10,000円と年間費8,000円の合計18,000円が必要になります。
ただし、ここでは新規会員の受付のみで、過去に会員になっていた方が復帰する「再入会制度」の場合は、「お問合せ」ページからとなりますので注意してください。

今回のまとめ

発明学会に入会することで、特許の取得方法やアイデアを商品化した際の売り込み方、企業へ提出する書類の書き方、発明した商品をどのように販売するかなど様々なサポートを受けることができます。
こういった部分は個人ではカバーしづらいため、経験豊富な団体によるサポートは心強いでしょう。ご興味のある方は、ぜひ発明学会のホームページをご覧ください。

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