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ものづくり大国の日本人なら知っておくべき個人でもできるOEM商品開発とは?

コラム 2022.06.24

アイデア力や開発力はあるのに、個人事業主であるがゆえに「商品を流通させる手段がなかなかない」「大量に流通させたいけど資本金がない」と悩んでいる方は多いでしょう。そのような場合、商品を上手く流通させる方法として有効なのがOEMです。
この記事では、個人で開発した商品をOEMで流通させる方法や、そのメリットについてご紹介します。

【目次】
1. 相手先のブランド名を使ったOEM商品開発は個人でもできる
2. 個人のOEM商品開発は小ロット生産の対応が可能
3. コストを抑えながらオリジナルブランドの商品を作れる
4. 今回のまとめ

相手先のブランド名を使ったOEM商品開発は個人でもできる

OEMとは「Original Equipment Manufacturing」で、他社製品の製造を受託すること、もしくは受託した企業のことを言います。「OEMの商品開発は大企業でなければならない」と考えている方もいますが、実はこれは間違いです。OEM商品開発は、小規模事業者や個人事業主でもできます。
小規模事業者や個人事業主は、商品の開発はできるけど大量に製造・販売するための環境や資本力がないことが多いです。そこで、OEMを手掛けるブランド企業に対して「こんな商品を開発したのですが、貴社のブランド名で販売してみませんか?」と提案します。もしもその企業が、提案した商品を気に入って製造・販売を許可すれば、自身が開発した商品を流通させることが可能です。
企業側としては、思いもよらず自社のブランドに合った商品を手に入れることができると同時に、自社で新たに商品を開発する手間とコストを省くことができます。両者にとってWin-Winの形になるわけです。

個人のOEM商品開発は小ロット生産の対応が可能

自身が開発した商品を、ブランド企業の力を借りずに流通させたいと考える人も少なくありません。このような場合、開発した商品の製造のみをOEM企業に依頼するという方法があるのです。
ここでポイントとなるのは、製造を受託するOEM企業が小ロット生産にも対応しているということです。個人事業主の場合、大企業のように大量に製造する必要性がないことも多いです。本当に必要な量だけを製造できるので、膨大な生産コストをかけずに済みます。
まずは小ロットで製造・販売し、売れ行きを見ながらその後の商品の製造数を調整することも可能です。OEMではこのように微調整が可能なので、あとで在庫を大量に抱えるといったリスクを避けることができます。逆に、製造数や在庫の調整を上手く行わないと失敗する恐れがあるので、その点は注意が必要です。

コストを抑えながらオリジナルブランドの商品を作れる

個人の場合、商品を製造するために工場を構えるというのはやはり大変なことです。工場を用意するための資本金、設備の管理・運転費、また製造を行う際に必要となる継続的な人件費など、さまざまなコストがかかります。しかし、OEM企業に委託すれば、工場を持たない個人でも容易にオリジナルブランドの商品を製造・販売することが可能です。
OEM企業は、依頼主(個人事業主)のブランド商品の仕様通りに製造を行います。完成した商品の権利やブランド名は、そのまま依頼主側のものになりますので、製造部分のみを外注するという形です。依頼主としては、製造にかかる設備費用や人件費をすべてカットできるためコスト面でのメリットは大きいと言えるでしょう。また、製造部分のみを委託することで、本業の開発・マーケティング・顧客対応といった部分に専念でき、効率よく売り上げアップを目指していくことが可能です。

今回のまとめ

ものづくり大国の日本では、誰も思いつかないようなあっと驚く商品やサービスが毎月のように開発・販売されています。大企業だけでなく、個人や小規模事業者が発案した商品が爆発的にヒットすることも少なくありません。
個人・小資本でオリジナル商品を開発してヒットを目指したい、オリジナルブランドを確立したいといった夢を持つ人は、OEMの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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