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個人がものづくりを仕事にする際は海外のネットショップの活用も検討しよう

コラム 2022.05.16

「個人で作ったものを海外で販売するなんて難しそうでできない」と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、インターネット環境さえあれば、個人でも海外に販売することが容易にできるのです。日本にはない需要が、海外にはあるかもしれません。今回は、海外のネットショップを活用するメリットと、実際に販売を始める際の基本的な流れと注意事項について解説します。

【目次】
1.個人のものづくりで海外のネットショップを活用するメリット
2.海外のネットショップを活用する際の基本的な流れ
3.海外のネットショップでは売れない物もあるので注意
4.今回のまとめ

個人のものづくりで海外のネットショップを活用するメリット

国内では同じような製品を販売しているネットショップが多くあっても、ライバルが少ない海外なら珍しがられるという場合は少なくありません。為替変動の影響を受けますが、円安の状況を活用して高めの価格設定にしても安く感じてもらうことができ、売れ行きがよくなります。さらに、「せっかく海外から輸入するなら」と考えて、まとめて購入してくれるお客様もいます。
個人で製作したものを海外に販売するとなると、関税や外国語での対応、配送トラブルなど問題も出てきますが、いくつかの定型文で対応することでクリアできてしまうのもネットショップならではです。初期投資もそれほど多くはかかりませんので、チャレンジしてみる価値があるでしょう。

海外のネットショップを活用する際の基本的な流れ

海外のネットショップで受注した製品を配送する際に利用されるのは、日本郵便が提供しているEMSなどの「国際郵便」と、民間配送業者が提供している「クーリエ(国際宅配便)」の2つです。ここでは、料金の安いEMSの流れについて解説します。

アカウント登録をする

まず、日本郵便の国際郵便マイページサービスでアカウント登録しておきます。このアカウントがあれば、海外への発送に必要なラベルや書類などをプリントアウトすることができるので、注文後速やかに対応することが可能です。

決済サービスを導入

次に、海外からのクレジットカード決済がうまくいかない場合に備えて、PayPalなどのサービスを導入しておくと良いでしょう。使いやすいシステムを探してみてください。またネットショップには、受取人に請求される関税の負担について英語で明記しておくことでトラブルを防ぐことができます。

梱包

注文が入ったら商品を梱包して、国際郵便マイページサービスのアカウントでEMSラベルやインボイス、国際郵便の危険物申告書を作成して、郵便局へ持ち込みか集荷依頼して荷物を預けます。

海外のネットショップでは売れない物もあるので注意

海外のネットショップで販売できないものとして、空港危険物として指定されているものと、国によって輸入が規制されているものがあります。空港危険物として指定されているものはたくさんありますが代表的なものは次の通りです。

・揮発性が強い製品:スプレー缶、香水など
・アルコール濃度24%を超える製品:アルコール飲料、日焼け止め、ヘアトニックなど
・バッテリーを使っている製品:モバイルバッテリー、電子タバコなど

国による制限には、オーストラリアではフルーツが描かれた箱での梱包はNGだったり、中国では中国強制製品認証制度対象製品では認証が必要だったりという細かな制約もあります。

今回のまとめ

個人のものづくりで海外のネットショップを活用すると、ライバルが少なく、高めの価格設定にしても円安の状況を活用すればお得感があります。また、ネットなら初期投資もそれほど多くはかかりません。商品の配送には、日本郵便が提供している国際郵便のEMSが使いやすく、決済システムはPayPalがスムーズです。空港危険物として指定されているものは発送できないことと、国によって輸入が規制されているものがあることに注意して、海外への販売にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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