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商品開発や試作品製作でよくある失敗例

コラム 2022.04.05

商品開発をしてヒット商品が生まれれば会社の主力商品となるだけでなく、付加価値を付けて相場よりも高く売り出すことで多くの利益を生みだせます。しかし、商品開発は現実的にかなり難しく、多額の資金をかけても失敗してしまうことも少なくありません。今回は、商品開発や試作品製作の段階でよくある失敗例をご紹介します。

【目次】
1. ちょっとした発明は類似品がある
2. 品質とコストが見合わない
3. 今回のまとめ

ちょっとした発明は類似品がある

商品開発でよくある失敗が、新商品を開発したつもりが既に似たような商品が販売されていて、デザインや機能がちょっと違うだけの類似品に過ぎなかったというものです。類似品である限り消費者を魅了することは難しく、ヒット商品になることはまずないでしょう。
また、特許権を侵害している場合は販売の差し止めを命じられてしまうこともあり、商品開発にかかった費用はすべて無駄になってしまうので注意しなければなりません。
商品開発で類似品になってしまう主な原因は次の2つです。

市場に関する理解が乏しい

市場をよく理解していれば、今だけでなく過去にどんな商品が販売されていたか熟知しているので同じような商品を作ることはないでしょう。類似品を作らないためだけでなく、消費者のニーズを知るためにも市場調査をしておくことが重要です。

知識と技術力が足りない

豊富な知識と優れた技術力がないと、世間を驚かせるような新商品を開発することはできません。技術力がないと商品開発も人任せになってしまいます。技術力が足りない場合は、OEMで商品開発したり商品開発支援会社に相談したりするとよいでしょう。

品質とコストが見合わない

大量生産を考えている場合は、「品質とコストのバランス」も重要ポイントとなります。試作品製作段階で品質とコストが見合わないことが判明し、商品化できなかったというのもよくある失敗です。
ここでは、品質とコストが重要な理由と、品質とコストが見合わなくなってしまう原因について解説します。

品質とコストのバランスが重要な理由

新商品を開発し量産するためにはさまざまなコストがかかりますが、価格を設定する際にはこれらのコストをすべて洗い出し利益をプラスして設定します。消費者は品質と価格のバランスを見て商品を購入するため、品質とコストのバランスは商品開発で非常に重要なポイントです。

品質とコストが見合わなくなってしまう原因

コストが高くなってしまう原因には、次のようなものがあります。

品質管理にコストがかかり過ぎていている

商品によっては一定の精度や品質を保つために、構造を複雑にしているものもあります。このような商品はコストが高くなりやすいです。

小ロットで生産する予定である

大ロットで生産すると、総生産費用は高額になりますが商品ひとつあたりにかかる費用は安くなります。反対に、小ロットの場合は一つあたりのコストが高くなります。

今回のまとめ

商品開発には最低でも50万円はかかるのが一般的です。開発した商品が量産化できないとなると、それまでに費やした多額の費用が無駄になってしまいかねません。
商品の開発を成功させるためには、プロジェクトを企画する段階から量産化を念頭に置いておくことが大切です。市場調査をおこない品質とコストのバランスを考えながら商品開発を進めていきましょう。

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