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発明・商品開発時に活用される「購入型クラウドファンディング」とは
クラウドファンディングには多くの種類がありますが、商品開発や発明の際に活用されるのは主に「購入型」と呼ばれる種類のクラウドファンディングです。しかし初めてクラウドファンディングに挑戦する際には、購入型クラウドファンディングについて疑問に思うこと、不安に感じられることなどがさまざま生まれるものです。そこで今回は、商品開発や発明の際に活用される購入型クラウドファンディングの特徴を解説しつつ、メリットとデメリットについても整理していきます。
購入型クラウドファンディングの特徴とは
はじめに購入型クラウドファンディングとはどのようなものなのか、概要や特徴を整理していきましょう。購入型クラウドファンディングは、あらかじめ立案者が設定したリターンを支援者が購入するかたちで成立するクラウドファンディングの形態の一つです。クラウドファンディングではプロジェクトの内容に共感・賛同した支援者が、そのプロジェクト成功のために支援を行いますが、リターンのかたちはクラウドファンディングの種類によってさまざまです。
購入型の場合は主に商品やサービス、権利などが主にリターンとして設けられます。そのため商品開発や発明を行う際には購入型クラウドファンディングではよく用いられる傾向にあり、リターンにはその開発する商品そのものや、開発過程で生まれたものなどが設定されることが多いです。
そしてクラウドファンディングと聞いて多くの人がイメージするメジャーな形態も、この購入型といえるでしょう。実際に市場規模も拡大しており、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査によれば、購入型クラウドファンディングの市場規模は2017年に77億円だったのに対して、2018年は115億円、2019年には169億円の市場規模に拡大しています。
メリット・魅力
では、購入型には具体的にどのようなメリットや魅力があるのでしょうか。クラウドファンディングでは誰にでも気軽に資金調達に挑戦ができるため、個人や中小企業でも商品開発や発明において挑戦しやすいのがまず魅力といえます。プロジェクトを幅広く知ってもらえれば、直接的に縁のない人からでも支援を受けられる可能性があり、人気のプロジェクトなら短い時間で多くの支援金が集まることも珍しくありません。
また、商品・発明品を効率的にプロモーションできるという点でも購入型クラウドファンディングには利点があるといえるでしょう。クラウドファンディングを通じて商品について話題を集められれば、量産に向けて販促活動を軌道に乗せることが可能です。
ほかにも、「本当に消費者にとってニーズのあるものなのか」という点を確かめられる意味でもメリットは大きいと考えられます。
デメリット・注意点
購入型には多くのメリットがありますが、さまざまなデメリットやリスクも伴うため注意が必要です。まずチェックしておきたいのは、資金調達成功までにある程度時間が必要な点になります。
メリットではすぐに多くの資金が集まるケースについて触れてきましたが、残念ながらクラウドファンディングではそのようなケースばかりではありません。目標額達成までに時間がかかることももちろん少なくなく、数か月経ってようやく達成という事例もたくさんあります。
また、それだけ長い間プロジェクトの内容を一般公開しておくと、アイデアを盗まれるリスクなども伴ってくるため注意が必要です。画期的な発明の場合、達成前に万が一特許を取られてしまうようなことがあれば、のちにトラブルになる可能性が考えられます。
今回のまとめ
購入型クラウドファンディングはメジャーなクラウドファンディングの形態になり、商品開発や発明プロジェクトを進める際にも頻繁に活用されます。そのため商品開発や発明の際に資金集めを行う場合は、購入型クラウドファンディングも積極的に視野に入れておきたいところです。メリット・デメリット両方に目を向けたうえで多くのバリエーションのリターンを用意し、成功を目指していきましょう。