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クラウドファンディングの種類は6つに分けられます

コラム 2022.03.30

クラウドファンディングには多くの種類があるため、一口に言ってもさまざまな仕組みでの資金集めの方法があることをまず知っておくことが重要になります。もちろんどの種類を選ぶかでそれぞれリスク・メリットは異なります。クラウドファンディングというと個人の商品開発・発明などのプロジェクトにおいても活用が効果的とされますが、たくさん種類があるとなれば、どれを選ぶべきかは迷うものです。そこで今回は、クラウドファンディングのさまざまな種類を紹介していきます。

【目次】 
1.購入型
2.寄付型
3.融資型
4.ふるさと納税型
5.ファンド投資型
6.株式投資型
7.今回のまとめ

購入型

はじめに見ておきたいのは、購入型クラウドファンディングと呼ばれる種類です。これは最もメジャーな方法といっても過言ではないため、クラウドファンディングといえばこの購入型をイメージする人も少なくありません。クラウドファンディングでは立案者である個人や企業が支援者に対してリターンを決めたうえで支援を募る必要がありますが、購入型では、リターンがサービスやモノ、権利などに設定されているのが特徴です。
つまり支援者は気に入ったものを購入し、それが結果として支援になるという仕組みになります。商品開発の場合は、消費者のニーズに合っているものなのかを調べる意味でも効果的とされています。

寄付型

続いて寄付型と呼ばれるクラウドファンディングの方法を見ていきます。これはその名の通り、支援者が金銭的支援を寄付という形で行うのが特徴です。そのためリターンの設定は必要ありません。つまりプロジェクト開始が決まれば、寄付型はノーリスクで資金集めができるのが特徴となります。
しかしどのような事業でも寄付型で支援を募れるのかといわれると、実際のところはもちろんそうではありません。リターンがないという特性上、寄付型クラウドファンディングは主にボランティアや災害支援などに活用されるパターンが多く、募金のような毛色が強いためです。

融資型

ほかには融資型という種類もあります。これは銀行などの金融機関から融資を受けない代わりに、クラウドファンディングというかたちで不特定多数の人から融資を受けるようなイメージの資金調達方法になります。プロジェクトとして支援者が十分に集まれば大口の融資になるため、個人や企業はクラウドファンディングプラットフォームを通じて融資を受けることが可能になります。この場合、金銭的リターン=分配金が設定されるのが特徴です。

ふるさと納税型

近年注目されているふるさと納税ですが、クラウドファンディングに支援するかたちで納税をおこなう…という方法がとられる場合もあります。これがふるさと納税型のクラウドファンディングです。支援者は支援をすることで好きな税金が一部軽減されるという恩恵があります。そしてこの場合は通常のふるさと納税と同様に、リターンにはさまざまな返礼品が設定されるのが特徴です。

ファンド投資型

新事業に対して出資してくれる人を募集し、金銭的支援を受けられるのがファンド投資型クラウドファンディングになります。この場合も、分配金を支援者に渡す必要があるのが特徴です。原則として売上を分配金に充てることになるため、商品の売れ行き次第では元本割れするリスクも伴います。
また、生産した商品が主なリターンとして設定されるのも特徴になります。

株式投資型

これは企業が実施できるクラウドファンディングです。非上場企業が株式の出資を募集するのが主な特徴になります。この場合リターンとして設定されるのは未公開株の取得で、事業収益を主に支援者には配当していきます。企業にとっては、比較的短期間で多くの資金調達ができること、ファン株主を形成できることなどの面で利点があるといえるでしょう。

今回のまとめ

一口にクラウドファンディングといっても、その種類はさまざまです。そして種類によって特徴や利点も異なるため、商品開発や発明のプロジェクトを進める際にはどのクラウドファンディングが適しているのか冷静に判断することが大切です。しかし上手に活用すれば効率的に資金を集められるチャンスがあるのは確かなので、資金調達の方法に困ったときは、積極的に活用を検討したいところです。