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商品開発を行う際に意識すべきサブターゲットの設定

コラム 2022.02.03

商品開発でターゲットを設定する際に重要となるのは、メインターゲットだけではありません。商品開発におけるターゲティングを詰めていく際には、メインターゲットだけでなくサブターゲットも意識することが重要となっており、メインターゲット+サブターゲットの効果的な策定が、売り上げ向上につながるポイントになります。そこで今回は、商品開発を行うにあたって意識すべきサブターゲットについて解説していきます。

【目次】 
1. 「サブターゲットを設定する」とは
2. サブターゲット設定のポイント
3. サブターゲットを設定するうえでの注意点
4. 今回のまとめ

1.「サブターゲットを設定する」とは

商品開発においてその商品の価値をアピールしていく層を決めるには、ターゲティングを行ったうえでメインターゲットを設定する必要があります。なるべく多くの人たちに商品を購入してもらうことは確かに理想ですが、ターゲットが絞られていないと、どのような良さも取り入れようとした特徴のない商品になる恐れがあるためです。
例えば富裕層も一般層もターゲットに入れようとすると、価格や品質の設定が難しくなり、結果としてどちらの層にも売れなくなってしまうことが考えられます。そしてメインターゲットは、具体的な顧客のライフスタイルや人格(=ペルソナ)を設定したうえで決めていきます。
ただ、それでもできるだけ多くの層を取り込んでビジネスを展開し、売り上げ向上を目指すことは大前提として考えなければならないことであるのは事実です。そこで重要となってくるのが、将来的にターゲットになってくるであろう層を見極めるために必要なサブターゲットの設定です。

2.サブターゲット設定のポイント

サブターゲットの主な特徴は、メインターゲットとは少々異なり、「将来的にターゲットとして取り込めるであろう層」にあたります。このようにサブターゲットも意識して商品開発を行えば、売り上げを出すことにもつながってくるでしょう。サブターゲットの設定は、例えば年代や仕事などを「ずらす」ことで行っていきます。
例えばメインターゲットが「20代後半のOL」だった場合は、サブターゲットとしては20代前半のOLや、20代後半の販売員などが想定されることになります。また、メインターゲットを「すぐに購入したいと感じる層」とするなら、サブターゲットは「購入を検討しても良い」という考え方の層だと仮定する見方も重要です。

3.サブターゲットを設定するうえでの注意点

商品開発においてサブターゲットを設定する際には、サブターゲットの性質からぶれないことが重要と考えられます。より多くの層を取り込んで将来的な可能性を広げるためには年齢や職種、趣味嗜好、住んでいる地域などを考えてメインターゲットのほかにサブターゲットを絞り込んでいきたいところですが、「将来的に顧客になりうる」という観点で整合性が取れなければ意味がありません。
例えばメインターゲット「OL」に対して、理由もなく「販売職」をサブターゲットに設定したとすれば、本来メインターゲットのOLに対して将来的に販売職がターゲットに含まれるように商品開発を行わなければならず、コンセプトや方向性が定まらなくなってしまうことがあります。あくまでメインターゲットから考え、どのような層が今後ターゲットになりうるかを考えることが、サブターゲットの策定においては重要となります。

4.今回のまとめ

商品開発においてメインターゲットを決める際には、将来的に商品を購入する人・利用する人を含めて、サブターゲットを設定することも重要になってきます。サブターゲットが明らかになれば、今後の改良やプロモーションの方向性も明らかになってくるでしょう。しかし理由もなくターゲットを広げようとすると開発や販促の方向性を見失うことにもなりかねないため、メインターゲットから考えてどのような人がサブターゲットになるのか、本来のターゲティングからぶれないことは忘れないようにしましょう。