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商品開発前段階で実施する定量調査と定性調査の違い
商品開発を行う前段階で実施される市場調査として、定量調査とか定性調査という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。定量調査と定性調査では何が違うの?どちらの調査をすればいいのだろう?といったお悩みをお持ちの方向けに、それぞれの違いに加えて、メリットとデメリットを踏まえた使い分けについて解説します。
【目次】
1.定量調査と定性調査は得られるデータと目的が違う
2.定量調査と定性調査で異なるメリット・デメリット
3.定量調査と定性調査は使い分けが大事
4.今回のまとめ
定量調査と定性調査は得られるデータと目的が違う
まず、定量調査と定性調査では調査によって得られるデータが違います。定量調査では、数値化できるデータを扱い、定性調査では、調査対象者の言葉や行動から数値化できないデータが得られます。定量調査の代表的な方法であるアンケート調査では、質問と回答が用意されており、回答者はそこから自分に合ったものを選びます。そのため、最終的にAの回答をした人が350人で全体の60%を占めるといった数値化が可能なのです。
一方の定性調査の代表的なものといえば、インタビューでしょう。商品やサービスに対して、購入に至った動機や決め手といった数値化できない深層心理を探るためのものです。調査目的で比較すると、定量調査では現状を把握することで仮説を検証するのに対し、定性調査では、原因を把握して仮説を構築することとなります。
定量調査と定性調査で異なるメリット・デメリット
続いて、メリットとデメリットから両者の違いを見ていきましょう。定量調査のメリットとしては、得られるサンプル数が多く、そこから全体像を把握でき、サンプル数の多さから説得力があることです。定量調査ではサンプル数が多く、明確な結果はでるものの、裏付けは分からないため、自分たちで分析する必要があります。ただし、データ加工をしてしっかり分析することで、説得力のある調査結果を得られます。
一方、定性調査のメリットは、より内容が深く、数値以外の情報を得ることができ、調査者が理解しやすい点が挙げられます。また、定性調査のデメリットとしては、調査自体に時間や手間がかかる点と、全体像を把握しづらい点、サンプル数が少ない点が挙げられます。つまり、定性調査では、サンプル数は少ないものの、消費者心理をついた深い調査ができるでしょう。また、背景や感情なども理解しやすい反面、全体像を把握するのには不向きといえるでしょう。
定量調査と定性調査は使い分けが大事
前述したとおり、定量調査と定性調査では強みも弱みも異なります。そのため、どちらか一方のみの調査を行えばいいというものではありません。知るべき目的が異なるため、上手に使い分けることが大切でしょう。定量調査を先に行うことで、課題を明確にした上で、定性調査を行う深堀りするという手法もあります。
また、消費者のニーズに既に仮説が立てられており、それを検証するためのものであれば、定量調査を行い、裏付けを取るもしくは、仮説が正しいかを検証するのも1つの方法です。さらに、消費者にニーズがあるかどうかがあいまいな段階であれば、先に定性調査で深い質的データを集める必要があるでしょう。
今回のまとめ
商品開発をするにあたって、消費者のニーズを知りたいけれど、定量調査と定性調査のどちらを選択すればいいのか、またどちらを先に行うべきかは、状況によって異なります。それぞれ得られるデータと目的が異なる調査ではありますが、それぞれのデータを補完することで、より明確な市場調査が可能となるでしょう。商品開発をアドバイスも含めてサポートしてほしいという方は、試作品製作を得意とするハツメイトにご相談ください。商品開発の企画から、最終的には販売戦略までトータルで対応させていただきます。