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商品開発を行う際の事前調査「定性調査」とは
アイデアを商品という形にしたい!と、商品開発を考えている方が事前に行っておきたいのが「定性調査」です。特に、定性調査は、新商品開発のヒントにもつながる重要な調査です。この記事では、定性調査の概要と具体的な調査方法、さらにメリットとデメリットを分かりやすく解説します。商品開発を成功させたいと考えている方は必見です。
【目次】
1.数値化できないデータを集める定性調査
2.定性調査の4つの種類
3.定性調査のメリットとデメリット
4.今回のまとめ
数値化できないデータを集める定性調査
定性調査とは、消費者の言葉や行動から、数値化することができないデータを収集するリサーチ法です。数値化できないデータとは、感情や行動を起こすきっかけとなる理由や経緯などを指します。
たとえば、ある商品を購入した理由やどのようなプロセスで購入したのか、どんな悩みを持っているのか、要望を持っているのかといったことを知ることができます。これらの情報は、これから商品開発をするにあたって大きなヒントとなるでしょう。
定性調査の4つの種類
定性調査には主に4つの種類があり、調査手法も特徴も異なります。
1つ目は、グループインタビューです。質問をする司会者と複数名の回答者を会場に集め、意見交換を行うことで、年齢、性別、職業など属性ごとの意見を聞くことができます。
2つ目は、インデプスインタビューです。グループインタビューとは異なり、1対1の面談スタイルで行うため、一人の回答者の意見をより深く掘り下げることができます。
3つ目は、訪問観察調査です。家庭を訪問し、商品やサービスの利用状況を聞き出すもので、実際の商品の使われ方などを直接目にすることができ、併用している他の商品についても知ることができるでしょう。
4つ目は、行動観察調査です。オブザベーション調査とも呼ばれ、実際に買い物などをしている現場に同行し、購入までのプロセスや購入する現場を観察する調査法です。たとえば、他の商品と比較している様子などをリアルに見ることができます。
定性調査のメリットとデメリット
定性調査のメリットとしては、消費者の行動の背景や深層心理を知ることができる点と、会話を通じて自由な意見を聞くことができる点でしょう。会話をしながら、気になった内容をその場でより突っ込んで聞くことができたり、具体的なエピソードを聞けたりするため、より消費者心理を理解できます。また、インタビューをすることで、商品開発側では気づかなかった生の声を聞けることから、新たなアイデアの元を得ることもできるでしょう。
デメリットとしては、マーケティング担当者のスキルや知識が必要な点と得たデータをユーザー全体の傾向と捉えるのにリスクがある点です。定性調査では、調査を行う担当者の聞き方や人柄によって、回答が変わることさえあります。そのため、発せられる言葉だけでなく表情や態度をくみ取りながら本音を理解するスキルも欠かせません。
また、得られる回答は主観性が強く、回答数も多くないため、30代男性会社員には〇〇な傾向があると一様に捉えてしまわないように気を付ける必要があるでしょう。
今回のまとめ
定性調査は、商品開発のヒントや新たなアイデアを得るために非常に有効な調査方法です。1対1もしくはグループで行うインタビュー形式や、家庭を訪問したり、買い物の現場に同行したりするなど、調査方法も多様。いずれにしても、調査者の質問能力や観察力を駆使することで、数値化できない消費者心理を知ることができるでしょう。「商品開発をしたいけれども、どこから始めたらいいか分からない…」といった方は、企画段階から一貫サポートできるハツメイトに、ぜひご相談ください。