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個人が商品開発する際に行う詳細設計とは

コラム 2021.12.10

個人が商品開発を行うケースでも、その基本的な流れは企業で行われる場合と同じです。そして、そうした商品開発の一連の流れには「詳細設計」も含まれますが、詳細設計とは具体的にどういったプロセスであるのかがよくわからないという人は少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、詳細設計とは何を決めるプロセスなのか、個人が商品開発する際の詳細設計のあり方などについてご紹介します。商品開発フローの中における詳細設計の位置付けをより明確に捉えられるようになる内容となっていますので、どうぞお役立てください。

【目次】
1.設計プロセスには2段階ある
2.構想設計から詳細設計に進む前に済ませておくべきこと
3.詳細設計で確定する内容
4.詳細設計には専門的な知識や経験が欠かせない
5.今回のまとめ

設計プロセスには2段階ある

設計とひと口に言っても、大まかに構想設計と詳細設計の2段階に分かれます。商品の全体的な設計、ざっくりとしたイメージやデザインを固めるのが構想設計であり、そこから先の詳細を詰めていくのが詳細設計です。詳細設計は図面を起こすことが前提となっているため、公差まで考慮した製品寸法など、実際の生産を見据えた詳細な仕様まで確定していきます。

構想設計から詳細設計に進む前に済ませておくべきこと

詳細設計の段階に進む前に、まず構想として問題がないかをDR(デザインレビュー)で確認しておく必要があります。この確認プロセスを怠るとその後のプロセスに進んだ際に手戻りを免れないでしょう。構想設計のDRを実施し、問題点の洗い出しと改善をできる限り行っておくことで、詳細設計を確かな妥当性のもとに進められます。つまり、最終的な量産のベースとなる詳細設計がより確実なものとなり、ひいては生産トラブルや品質トラブルのリスクを抑えられるのです。

詳細設計で確定する内容

詳細設計とは、実際に量産可能なレベルの情報を確定するプロセスに当たります。詳細設計が完了した段階で試作品製作へと移りますので、「要求される仕様を満たす製品を製作できる図面」を起こすのに必要な各種要素を確定しなくてはなりません。具体的には、構造部品、寸法、配線などが挙げられます。

詳細設計には専門的な知識や経験が欠かせない

企業の場合(特に大企業の場合)は分業化が進んでおり、企画・構想設計・詳細設計と進んでいく各プロセスをそれぞれ別の社員が担当するケースも見られます。
一方、個人が商品開発を行う場合、当然そうは行きません。しかし、実際の製作・量産のベースとなる図面を起こすことはもちろん、それに必要とされる各種要素を決めていくには、専門的な知識や経験が求められます。したがって、製品の開発にもともと携わっていたような経歴の持ち主でなければ、商品開発や試作品製作を請け負う業者に依頼することになるでしょう。

今回のまとめ

詳細設計は、企画や構想設計といったある程度まで「イメージに過ぎない部分」も含むプロセスとは異なり、実際の製作に直接関わってくるプロセスです。そのため、極めて具体的な内容や厳密な数値を確定することになります。それは取りも直さず、製作工程に通じている必要があるということであり、専門的な知識やスキルなしには困難なプロセスであることを意味します。
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