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試作品・モックアップ(模型)を安価に製作できる材料
試作品やモックアップを製作する際に使用する材料には様々な種類があり、目的に応じて使い分けられます。試作品を製作する目的に応じて使用する材料や加工方法を検討することにより、材料にかかるコストを抑えることもできます。
そこで今回は、試作品・モックアップを安価に製作できる材料についてお伝えします。
【目次】
1.試作品・モックアップで用いられる素材の種類
2.試作品・モックアップ製作で用いられる安価な素材
3.試作品・モックアップの粉末造形で安価にできる素材
4.今回のまとめ
試作品・モックアップで用いられる素材の種類
試作品やモックアップ製作では、樹脂材料や金属材料などが主に用いられます。樹脂材料としては、ウレタンやナイロン、ケミカルウッド、ABS、プラスチック、アクリルなどが挙げられ、金属材料としては、チタン合金やニッケル合金、鉄、銅、アルミ、ステンレス合金などが挙げられます。
その他にも、人の手作業でモノづくりを行っていた時代から長く使用されてきた粘土や木材などが用いられることもあります。また、ゴムやセラミック、石膏などの材料が用いられる場合もあります。
試作品・モックアップ製作で用いられる安価な素材
自動車や家電などの工業製品は金属材料などが用いられることが多いですが、金属は加工方法が限られコストが高くなるため、開発初期段階の試作では、実際の金属ではなく樹脂などの材料を使用する場合があります。樹脂の中でも、合成樹脂素材の一種である発泡材(発泡スチロール)は非常に安価で使用することができます。ただし、発泡材は安価な分、精度や強度、耐久性を高めることができないため、内部構造などを再現する必要がないモデル製作で多く用いられます。また、石膏も材料コストが比較的低い素材として挙げられますが、造形物が脆いため強度が必要な物の製作には適していません。
このように、発泡材や石膏などの安価な素材で試作品やモックアップを製作するとその分精度や強度が落ちるため、開発の初期段階や内部構造の必要がないモデルに使用されることが多い傾向にあります。
試作品・モックアップの粉末造形で安価にできる素材
試作品やモックアップ製作における造形方法の中には、粉末造形と呼ばれる3Dプリンターの技術を利用した造形方法があります。粉末造形(3Dプリンター)で用いられる粉末状の樹脂材料や金属材料には様々な種類があり、一般工業用の金属材料を使用する場合は材料コストを抑えることができます。
しかし、このような安価な材料を使用できる機械や造形方法は限られており、製作物の精度が低いというデメリットがあることも把握しておく必要があります。
今回のまとめ
試作品・モックアップ製作では、内部構造などを再現する必要がないモデルにおいては発泡材や石膏などを用いて非常に安価に製作することもできますが、その分精度や耐久性が低くなるため、デメリットがあることも把握したうえで、目的に応じて材料を使い分ける必要があります。
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