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個人の発明家向けの一般社団法人婦人発明家協会はどんな団体?

コラム 2022.07.19

女性の中には「子育てや介護、日常生活の中で得た発明やアイデアを製品化したい」と考えている方も少なくありません。そんな女性のためのコミュニティが、婦人発明協会です。
ここでは、女性ならではアイデアを形にする手助けをしてくれる、婦人発明協会についてご紹介します。

【目次】
1.個人発明家のサロンである婦人発明家協会
2.婦人発明家協会の歴史
3.婦人発明家協会が開催している発明コンクール
4.今回のまとめ

個人発明家のサロンである婦人発明家協会

婦人発明協会とは、女性の個人発明家の発明やアイデアを奨励し、支援する民間団体です。正会員は女性のみですが、賛助会員であれば男性も加入することができます。
「なるほど展」「常会」「新聞などの発行」の3つの事業を公益目的としており、文部科学省に正式に認可されている全国組織の婦人発明家団体です。
30代から80代と幅広い年代の女性が利用しており、自身のアイデアを活かすために意欲的に活動しています。
こうして発明された製品は、なるほど展で展示。女性ならではの細かい視点から生まれた製品や使い勝手の良い製品が多数あり、毎年多くの人が利用しています。
また、婦人発明協会では、特許や出願のためのサポートや窓口を紹介。さらに、商品化に関して経験者によるアドバイスの場を設けており、会員同士でコミュニケーションを取れるような取り組みをしています。

婦人発明家協会の歴史

婦人発明家協会は正式名称を「一般社団法人婦人発明家協会」と言います。所在地は東京都文京区小石川にあり、創業は昭和28年で今から約70年近く前。昭和28年(1953年)、発明協会主催の「生活を豊かにする女性の発明工夫展」の受賞者等が任意団体として「日本婦人発明協会」を発足したのが始まりです。
昭和43年(1968年)には現在も続いている、なるほど展を初めて開催。以後毎年開催しています。
昭和44年(1969年)に名称を「婦人発明協会」に変更し、翌昭和45年(1970年)には社団法人の認可が下り、この年に会員専用の機関紙「なるほど」が創刊されます。
平成15年(2003年)には婦人発明協会創業50周年の行事を行いました。平成14年(2014年)には一般社団法人に移行して現在に至ります。

婦人発明家協会が開催している発明コンクール

なるほど展は、1968年より50年以上も前から開催している婦人発明協会が主催する展示会。なるほど展では、全国から寄せられた日常生活に役に立つ製品や介護や子育てなど、女性が関わることが多い分野の中で発明考案された製品の中から、特に優れている製品を展示しています。
数ある展示品の中でも優れている製品には「文部科学大臣賞」「厚生労働大臣賞」「特許庁長官奨励賞」「東京都知事奨励賞」「発明協会会長奨励賞」などたくさんの賞を設けており、上位の受賞者には賞金が用意されています。
基本的には受賞できるのは女性のみですが、なるほど賞は男性でも受賞でき、「審査員特別賞」については男性のみの受賞です。
応募資格は特になく、ホームページよりダウンロードして必要事項を記載して発明した製品と一緒に婦人発明協会へ提出するだけ。興味がある方はぜひ応募してみてはいかがでしょうか。

今回のまとめ

婦人発明協会は女性が運営する、女性が自ら発明した製品を商品化できる機会を与えてくれる組織。個人が作成した製品を多くの人に紹介する機会を設けることは難しいですが、なるほど展を利用すれば、日本全国どこに居ても応募することができ、そこから企業の目に止まると商品化にも繋がります。
自身のアイデアや発明をお持ちで、将来的に商品化したいなら、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

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