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商品開発で大切な情報を守るために重要な秘密の保持契約

コラム 2022.04.27

商品開発では、独自の技術や重要な情報を取り扱うこともあるので、取引先に他言する際は情報の取り扱いを慎重に行う必要があります。しかし、情報を保持する契約の内容や、どのように締結するか知っている人は多くはありません。
本記事では、秘密の保持契約についてご紹介します。

【目次】
1.商品開発ではなぜ秘密の保持をする必要があるのか
2.商品開発で秘密の保持をするメリットとは
3.秘密の保持をするときの注意点
4.今回のまとめ

商品開発ではなぜ秘密の保持をする必要があるのか

商品開発で秘密の保持をする理由は、やむを得ず他言した秘密の情報をそれ以上広めることなく保護するためです。
商品開発における製造工程や使用材料などの情報を口外したくない場合の状況下で、他者と共同製作することも珍しくはありません。共同製作をする上で、秘密の情報を共有する場面があるでしょう。
その際に、共有した情報を外部に漏らされないように防止するために秘密を保持する契約を締結することで、両者間で情報を留めることができ、情報を保護することが可能です。

商品開発で秘密の保持をするメリットとは

商品開発で秘密を保持するメリットは、以下の通りです。

・開示した情報の管理を相手方に徹底させる
・秘密情報を保護する約束を書類にすることで証拠として残せる

秘密の保持を契約することで、開示した情報の管理を相手方に徹底させることが可能です。また、秘密の情報を漏らした場合に契約違反として罰することができたり、裁判などで証拠として提示できたりします。
情報を保持する契約を結ばないと、悪用されたり外部に漏洩されたりする可能性も否定できません。相手側が100%悪いと思える場合でも、未契約であれば自身だけが損失を被るケースもあります。
そこで、秘密の保持を契約しておくことで、悪用されたり外部に漏らされたりしても、契約違反として契約書を証拠に違約金や損害賠償を請求できるのです。
「秘密にするほどの情報がないので、情報を保持する契約を結ぶ必要はない」と考える人もいるでしょう。しかし、ビジネスはいつどの方向に進展するか分からないので、場合によっては、秘密の情報を公にしなければいけない可能性もあります。
そのため、商品開発を共同でする場合は、秘密保持の契約を予め結んでおくことが必須だと考えられます。

秘密の保持をするときの注意点

秘密の保持をする際には、注意点が存在します。それは「契約が結ばれる前の他言した情報は漏洩するかもしれない」ということです。
契約をする前に他言した情報は、たとえ漏洩していたとしても、漏洩した事実に気がつかないことがあります。そのため、特に肝心な情報は、契約の締結が終了してから他言すると、より安全に取引をすることが可能です。
ただし、契約を締結する前に情報を他言しなければいけない場面もないとは言えません。その際は、漏洩しても問題がないように加工したり、一部を伏せたりするなど、工夫して他言することが必要です。

今回のまとめ

今回は、商品開発において秘密を保護するメリットや注意点についてご紹介しました。商品開発では、一部の情報が漏洩しただけで、膨大な損失が生じます。そのため、取引を行う相手との間には秘密を保持する契約を締結し、情報の漏洩を防ぐ必要があります。
契約を締結する際は、「秘密保持契約書」を作成する必要があり、保護する情報や契約を守らないといけない人などを明記することが大切です。取引の規模が大きくなったり、情報の重要度が高くなったりするほど契約は重視しなければいけません。商品開発を安全に進めたいのであれば、秘密保持契約について理解を深めておくのが賢明です。

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