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個人で試作品製作の見積もりを依頼するときに必要な情報とは

コラム 2022.04.01

試作品の製作を検討しており、企業へ見積もりを依頼しようと考えている方は、まず何を準備するべきか悩んでいるのではないでしょうか。今回は、個人が試作品の製作を依頼するにあたり、準備しておくべき点や必要な情報などについてご紹介します。

【目次】
1. 初めて試作品製作する時は「お願いしたいこと」を明確にする必要がある
2. 試作品製作の見積もりの依頼で準備する必要があるものや情報とは
3. 見積もり前に依頼する会社が持っている技術や選べる材質などを調べておきたい理由
4. 今回のまとめ

初めて試作品製作する時は「お願いしたいこと」を明確にする必要がある

試作品製作を依頼する際、まず整理しておくべき点は依頼の範囲です。ご自身では決まっているつもりでいても、実は整理できておらず依頼したい点が明確でないケースも少なくありません。
下記の点をきちんと切り分けておくと、依頼してからの流れがスムーズです。

・既に決まっている内容はなにか
・設計も依頼するのか、形状は決まっているか
・製作方法も考えているのか、お任せするのか
・材料の選択肢も含めてお願いするのか

例えば、設計は完成しているけれど目的に合わせた最適な素材が何かが分からない場合には、素材選びも含めた依頼が必要です。
また、素材や設計図は既に完了しており製作にかかる費用や時間を知りたい場合、素材を指定して製作の見積もりだけ依頼したいと伝えれば、スムーズに発注できます。

試作品製作の見積もりの依頼で準備する必要があるものや情報とは

試作品製作の依頼にあたり、準備しておくべきものや情報は大きく分けて以下の2点です。

・サイズを記載した設計図や図面
・何を検討していて試作品製作したいのか具体的な背景

図面は完璧なものでなくても、おおまかなスケッチとサイズ感を記載した手書きでも構いません。図面がないと一から試作品の設計が必要になり、何度も作り直しが発生するため製作のスタートまでに時間がかかってしまいますので注意が必要です。
また、設計図や図面を綿密に作っている場合でも、データ変換によりずれてしまう可能性があるため、あらかじめ対応データも確認しておく必要があります。
さらに、なぜ試作品を製作したいのか、最終的なゴールとして何を考えているのかといった点も、依頼する上で大切なポイントです。
例えば、思いどおりの試作品が製作できたとしても、製造過程において量産ができず、ひとつ仕上げるのに大きな時間と費用がかかってしまう場合を想定してみましょう。
研究施設などで使用するため数個あればよい場合、製作時間やコストはあまり気になりませんが、一般消費者に販売するための製品なら量産できないのは大きな問題です。
試作品が完成した場合でも具体的な背景が分かっていれば、希望に沿う方法でできるかどうか予測できます。そして、できない場合には他の方法を提案するという流れを作っておくと、無駄がありません。

見積もり前に依頼する会社が持っている技術や選べる材質などを調べておきたい理由

試作品製作の見積もり時、依頼先の企業が保有する製作技術や使用できる材質などもチェックしておきたい点です。
ゴールに合わせて最適な材質や製作技術を保有している企業なら、目的にぴったりの製品を作れる可能性が高くなります。また、完成した試作品が目的に合わなかった場合でも、材質や技術の選択肢が多ければ柔軟に対応でき、目的を達成するために他の方法を提案してもらえる可能性があるでしょう。
なお、試作に使われる素材には、大きく下記の3種類があります。

・金属材料
・非金属材料(プラスチック、ゴム、ガラスなど)
・特殊材料(複数の複合材料や独自開発)

使用目的に合わせて該当する材料は何かを検討し、対応可能な依頼先を探すことをおすすめします。

今回のまとめ

試作品製作を個人が依頼し、見積もりを出してもらう際には、既に決まっている点と依頼したい内容を合わせて伝えるとスムーズです。可能であれば手書きでもよいので図面が用意できていると、想定とずれない試作品の完成につながります。
依頼前には、希望する素材や製作技術を試作品製作会社が対応してくれるかどうかも調べておくと、目的達成までがスムーズです。