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商品開発時に考慮すべきイニシャルコストとランニングコストの違い

コラム 2022.03.22

商品開発にはイニシャルコストとランニングコストがかかります。これらの費用がいくらかかるのか、そして内訳はどうなっているのか、そして何がイニシャルコストもしくはランニングコストに含まれるのかなど、商品開発を進める際には具体的に把握しておくことが重要です。商品開発に限らずどのような事業も、かかるコストを正確に把握したうえで利益を出していくための計画を立てることが、事業の規模問わず大事になるためです。そこで今回は、商品開発時に考えるべきイニシャルコストとランニングコストの違いを整理していきます。

【目次】 
1.イニシャルコストとランニングコストの違い
2.商品開発においてイニシャルコストに該当するもの
3.商品開発においてランニングコストに該当するもの
4.今回のまとめ

イニシャルコストとランニングコストの違い

はじめに整理しておきたいのは、イニシャルコストとランニングコストの定義の違いです。まずイニシャルコストですが、これは初期費用とも言い換えられるビジネス用語の一つになります。事業を新しく始める際には基本的にどのような分野の事業でも、具体的な値段の安さ・高さを問わず何らかの初期投資が必要になることがほとんどです。機材の購入費やソフトウェアの導入費、生産現場を整えるための工事費、プロダクトデザイン費などが例として挙げられるでしょう。
一方でランニングコストは、維持費とも言い換えられるビジネス用語になります。これは主に事業を維持していくために継続的に必要になるコストのことを指し、レンタル機材の月額費用、システムの買い切りではないライセンス料、工場の賃料、備品の定期的な買い替え費用などが含まれます。イニシャルコストは事業を始める段階でしかかかりませんが、ランニングコストは事業を続けていく以上定期的にかかる費用になるのが特徴です。

商品開発においてイニシャルコストに該当するもの

では、商品開発という事業に焦点を当てたうえで具体的に何がイニシャルコストに含まれるのか、詳細をチェックしていきましょう。商品開発には商品のデザイン・設計をする必要があるため、これに費用がかかる場合はイニシャルコストに含まれます。
また、本当に販売していけるものなのか確かめるためには、最初の段階で試作品の製作の工程が必要になってきます。この製作費用も初期投資として該当するのが特徴です。ほかには生産のために機材や道具をそろえる必要があるときは、それらの購入費もイニシャルコストになってくるでしょう。
なお、初期ロットを製造する際には、その材料費や製造にかかわる人件費なども初期費用として計算する場合が多いです。

商品開発においてランニングコストに該当するもの

これに対して商品開発におけるランニングコストの内訳としては、基本的に商品を継続的に量産していくうえでかかる費用が該当します。材料費や加工費、ほかには塗装費、光熱費などが当てはまるでしょう。
開発の際には、商品を一つ作るにあたってどのようなコストがかかるのかを考えたうえで、ランニングコストを把握していきます。
なお、商品製造に必ず求められる材料などは、できる限り低コストで用意できることが望ましいといえます。特に個人での商品開発や発明の場合は資金も限られているため、比較的ランニングコストを安く抑えられることは利益を出していくうえで重要なポイントです。

今回のまとめ

商品開発におけるイニシャルコストとランニングコストには、内訳や具体的な額なども大きく違ってきます。開発にかかる費用を正しく理解するためには、まずイニシャルコストとランニングコストの違いをよく見極めることが重要といえるでしょう。そのうえで、どのような費用がかかってくるのか適切なかたちで計算していくことが大切です。商品開発支援を行ってくれる業者へ相談すれば、それぞれのコストを削減するポイントについてもさまざまな提案を受けられるため、コストの計算やカテゴライズに困ったときはぜひ相談も考えてみましょう。

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