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試作品製作は商品開発時の「手戻り」を少なくするために重要です

コラム 2022.02.14

「手戻り」とは、「やり直し」の別の表現であり、作業手順を間違えた・もしくは作業工程に大きな問題が起きたため、前工程に戻ってやり直すことを指します。ものづくり、特に試作品製作の段階では手戻りがどうしても増えてしまいます。今回は、手戻りについて考えてみましょう。

【目次】 
1.手戻りとはどんな意味なのか?
2.試作品製作で手戻りが重要な理由とは
3.手戻りを減らした事例を紹介
4.手戻りを減らすために必要な取り組みとは?
5.今回のまとめ

手戻りとはどんな意味なのか?

手戻りとは、「作業工程に大きな問題が発生したため、前の工程に戻って作業をしなおす」という意味があります。前の工程を繰り返し行うことになるため、時間のロスが発生します。状況によってひとつ前の工程に戻ることもあれば、最初の工程からやり直す場合もあります。

手戻りと差し戻しの違いとは

手戻りと似た意味を持つ言葉に「差し戻し」があります。手戻りが、異なったフェーズでやり直しが必要になるのに対し、差し戻しは同じフェーズでやり直しを求められます。このため、やり直す作業にかかる時間は、差し戻しの方が短くなります。

試作品製作で手戻りが重要な理由とは

試作品製作の段階では、スムーズな商品製作の流れは確立されていません。このため、手戻りが多くても仕方ないと言えるでしょう。重要なのは、量産に入った段階で手戻りが発生するのを減らすことです。そのため試作品製作の流れのなかで気になる点があれば、必ず担当者に相談しましょう。そうすると量産に適した設計や作業工程の確立に繋がり、量産が始まった時に手戻りが起きにくくなるでしょう。
また、手戻りを減らすには、社員間のコミュニケーションも必要だと言われています。日頃からコミュニケーションを積極的に取るようにしておくと手戻り減少だけでなく、職場の雰囲気改善にも役立ちます。

手戻りを減らした事例を紹介

実際に、手戻りを減らして、業務改善につながった事例を紹介しましょう。とある企業では、アイデアをその場で形にし、実際に目で見て確かめやすくするために、3Dプリンターを導入しました。製品のクオリティだけでなく、組立工程や量産の方法などもその場で検討でき、こまめな改善も可能です。その結果、手戻りを減らすことに成功したのです。

手戻りを減らすために必要な取り組みとは?

商品開発の段階で、手戻りを少しでも減らすためには、チェックリストの作成が重要です。作業にミスや抜け漏れが起こるのを事前に防ぐためであり、確実な確認ができるようになります。作業フローに沿ってチェックリストを作り、精度の高いチェックが行えるようにしましょう。
確認者と作成者の両方がチェックリストを活用することで、作業効率の向上や業務時間の短縮に繋がります。商品の性質や業務内容などに合わせて、チェックリストは定期的に更新するようにしましょう。

今回のまとめ

手戻りが発生するのは、決して好ましい状況ではありませんが、業務を見直すチャンスが訪れたと考えることもできます。手戻りを減らすための取り組みを、協力して行なっていきましょう。

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