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試作品製作は数値や設計図では発見できない思わぬ欠陥を発見可能です
製品を作る際はまず企画を立て、部品の設計を行い、その後試作見積をとった上で、試作品製作に入ることが一般的です。試作品製作を行ってみると、机上のデータでは分からない欠陥を発見できる場合があります。これこそが試作品製作の大きな利点と言えるでしょう。
【目次】
1.グラビティにおける欠陥発生の可能性を、試作品で確かめる
2.試作品を製作するメリットとは
3.試作品製作は専門の業者に依頼するのが安心
4.今回のまとめ
グラビティにおける欠陥発生の可能性を、試作品で確かめる
例えば、グラビティにおける試作品製作を例にとって説明します。グラビティとは、溶かしたアルミニウム合金を金型に流し込み、アルミの重さで製品を形作る鋳造方法を指します。このグラビティで試作する際には、短納期かつ低コストで制作できる砂型工法を採用するのが一般的です。ところが、砂型工法は「冷却速度が遅い」という欠点があり、ピンホールなどの欠陥が発生しやすくなります。
しかし、この欠点が、砂型工法の長所にもなり得る場合があります。砂型工法を用いて試作品を作ることで、重箱の隅をつつくように、より多くの欠陥を見つけることができるのです。さらに設計図通りに試作品が仕上がったとしても、樹脂が収縮したり予想外の反りや変形が生じたりすると、使い物にならなくなってしまいます。設計図だけでは発見できなかった欠陥を試作品の段階で発見することで、その結果をもとにさまざまな工法を考え直し、スムーズに量産に移行することができるのです。
試作品を製作するメリットとは
設計した試作品を実際に見て、触ってみると、素材以外にもさまざまな改善点が見つけられます。そのひとつがコストです。設計時点で設定した原価目標に近づけるように、さらなる設計修正を加えることができます。また、原価目標以上にコストを抑えるために、試作品を参考に生産工程に手を加えることも可能です。このように試作品の製作によって、構造や製造工程を修正し、最終的に効率の良い量産を実現できるのです。
試作品製作は専門の業者に依頼するのが安心
試作品製作を自社で行なっているところは少なく、試作品製作を専門に扱う業者に依頼するのが一般的です。専門業者は、試作品製作のノウハウを数多く保有していますので、スムーズな試作品製作が可能なほか、より良い試作品を作るための提案も受けられます。
試作品を作る手段として、3D-CAD・プロトタイプ制作・真空注型・光造形・粉体造形試作・3Dプリンターなど、実に多彩な手段が用いられています。この中から、試作品の原料や目的に合わせて、最適な手段を用いることができるのも、専門業者のメリットです。
今回のまとめ
試作品製作は、一見遠回りのように見えますが、実は効率的な量産のためには欠かせないステップです。試作品を作ってみると、想像もしていなかったような欠陥や問題点が浮き彫りになります。
ハツメイトは、商品開発を行う個人様や中小企業などに向けて、試作品製作サービスを提供している企業です。試作品製作だけでなく、量産支援などのサポートも承っております。商品開発についてお悩みのことがございましたら、お気軽にハツメイトまでご相談ください。