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商品開発前段階で実施する調査を外注するメリット

コラム 2022.01.13

商品を開発する以上は、売れなくては仕方がありません。しかし、「これは絶対に売れる」と思っていても、世間には全く受け入れられず、見向きもされないということもしばしば起こります。このため、企業では商品開発の前に、消費者やユーザーがどのような商品を求めているのか調査します。いわゆる「市場調査」「マーケティングリサーチ」と呼ばれるものです。個人の商品開発においても、できれば行いたいところですが、個人で大規模な調査を実施し、正確に分析するのは容易ではありません。
そこで、考えてみたいのは調査の外注です。商品開発前の調査を外注するメリットについて説明します。

【目次】 
1.商品開発前の調査は自分でできる?
2.商品開発前の調査を外注するメリットとは
3.調査を外注するときの注意点は
4.今回のまとめ

商品開発前の調査は自分でできる?

商品開発前の調査は個人でもできるのでしょうか。
調査の目的は、消費者やユーザーがどのような商品を求めているのか、既存の商品にどのような不便さや不満を感じているのかを知ることです。そうしたニーズに応え、不満を解消することがビジネスチャンスにつながります。個人でも普段からアンテナを張っていれば、調査できないわけではありません。
例えば、買い物に出かけたときに、どのような商品が流行しているのか、常に関心を払い、消費者が商品にどのようなものを求めているのを考えてみるのもいいでしょう。流行している商品の特徴を別の商品に応用できるかもしれません。
また、友人のとの会話やSNSの話題から、日常生活での不満を探ることが商品開発のヒントになることもあります。実際、日ごろ感じている不満を解消しようとした結果、大ヒット商品になったケースは数多くあります。このように身の回りで見聞きしたことも商品開発のきっかけとなるのですが、それだけでは本当に多くの人のニーズに合致するかどうか、分かりません。そのため、より確証を得るために対象を広げた調査が必要となるのです。

商品開発前の調査を外注するメリットとは

インターネットの発達によって、SNSなどを使って個人でもアンケートなどの調査も可能な時代となりました。しかし、より正確な調査や分析をするには知識や経験が求められ、調査会社やマーケティング会社など専門家の手も必要になります。調査を外注するメリットについて、詳しく説明します。

先入観を排し、広い視野で調査できる

人は「いいことを思いついた」と思うと、どうしても最初の考えにとらわれがちになります。具合の悪いことが見つかっても、つい「たいしたことではない」と考えがちになり、良い点ばかりを見ようとしてしまいます。しかし、第三者の調査会社やマーケティング会社に調査を依頼すれば、先入観にとらわれない公平な目で調査にあたってもらえます。

より精度の高い結果を得られる

調査会社などは、多くの調査実績があり、経験に基づく調査手法のノウハウを持っています。調査は多くの人から回答を得られれば良いというものではなく、目的によっては調査対象を絞り込むことも必要です。調査会社などに依頼すれば、目的に合った調査方法を設計し、その通りに実施してもらえます。

的確な調査結果の分析ができる

調査を終えて集計した後は、結果を分析しなければなりません。数字から、何を読み取るかが重要なのです。結果の集計や分析には手間がかかり、専門知識や経験も必要です。その点、調査を外注すれば、自分でやるよりも早く、詳細な分析が得られ、アイデアや仮説に対する検討に時間をかけられます。

調査を外注するときの注意点は

調査会社やマーケティング会社に調査を依頼すると、より正確で詳細な結果を得られますが、メリットばかりとは限りません。注意しなければならない点もあります。
注意点の1つ目は費用です。専門家に依頼する以上、それなりの費用がかかります。多額の費用をかけてやる必要があるのか、よく検討しましょう。
2つ目は、専門家に依頼するといっても、頼めばすぐに結果が出るというものではない、ということです。調査や分析には一定の期間が必要です。場合によっては、想定よりも長い期間が必要なこともあります。依頼する際には、調査や分析に要する期間を確認しておくことが大切です。

今回のまとめ

開発した製品が消費者らに認められるには、それが本当に世の中に必要とされているかどうかの見極めが鍵になります。より正確な調査結果を得るために、調査を外注するのも一つの手です。調査を外注すると、費用も時間もかかります。メリットとデメリットをしっかり理解し、よく検討したうえで依頼するかどうかを決めましょう。