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ものづくりにおける現代の家電デザインのトレンド

コラム 2021.12.24

家電は、私たちの日常生活になくてはならない製品です。家電のデザインは時代背景を反映しており、流行した家電も年代ごとで異なっています。家電のトレンドは、現代までどのように移り変わってきたのでしょうか。また、現代の家電デザインのトレンドがどうなっているのか、今回の記事で紹介します。

【目次】 
1.家電がたどってきた歴史とは
2.現代の家電デザインのトレンドとは
3.今回のまとめ

家たどってきた歴史とは

世界初の家電と言われているのは、電灯です。日本で初めて電灯が灯ったのは、明治11(1878)年3月25日であり、現在でも3月25日は電気記念日に制定されています。ただ、灯った場所が式典会場だったため、この日は一部の人しか見ることができませんでした。多くの人々の目に留まる場所で電灯(アーク灯)が灯されたのは、明治15(1882)年のことでした。
一般家庭に家電が普及したのは戦後のことであり、昭和39(1964)年に行われた東京オリンピックは、テレビの世帯普及率を大きく押し上げました。その後、家具調テレビが流行し、木目調や花柄の家電が多く見られました。昭和50年代後半を迎えると、電子制御技術の向上やバブル景気の影響で、高付加価値商品が注目されたのです。
さらに多機能家電も増え、平成に入ると家電のデジタル化も進みました。日本人によって、青色 LEDが発見されたのも平成に入ってからであり、現在では白熱電球や蛍光灯から LEDへと移り変わりを見せています。かつて、三種の神器と言われたテレビ・冷蔵庫・洗濯機も、昭和から平成に変わる頃から、より便利な機能が搭載されるようになってきました。
現代社会でなくてはならないパソコンが一般家庭に普及し始めたのは、平成に入ってから数年経過した頃の時期でした。 ここでは書ききれませんでしたが、他にもたくさんの家電が今までに誕生し、人々の生活を豊かにする役割を果たしてきました。家電の進化はとどまることがなく、常に新しい性能を搭載した製品が店頭に並んでいるのを、多くの人が実感しているかと思います。

現代の家電デザインのトレンドとは

現代の家電製品には、デザイン性に優れたハイエンド製品が増えてきた傾向が見られます。かつて白物家電と呼ばれていた、一般家庭における電気機器は、黒を基調とした高級感のあるデザインへ移行する動きがあるのです。冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器・トースター・電気ケトルなど、さまざまな商品で黒が取り入れられ、グッドデザイン賞を受賞する商品も増えています。
コロナ禍において巣ごもり消費が増え、家電の売り上げも軒並み増加する中で、家電の色やデザインにこだわる人が増えたのは、自然な流れと言えるでしょう。これまで自炊する機会がほとんどなかった人も、巣ごもりにより自炊する回数が増え、高品質の家電が飛ぶように売れた家電量販店も多かったようです。
家電の中には除菌機能を備えたものもあり、掃除機、冷蔵庫、洗濯乾燥機、オーブンレンジ、衣類スチーマーなどで除菌機能を持つ製品が増えています。以前は、除菌機能の有無で冷蔵庫を選ぶケースはほとんどなかったとのことですが、 コロナ禍によって消費者のニーズも大きな変化が起きています。

今回のまとめ

ウィズコロナ時代と呼ばれる現代では、安心して使える家電であれば、金額を惜しまない傾向が強くなってきています。ものづくりの現場においてもこの傾向を重視し、消費者のニーズに合った製品の開発が求められるでしょう。

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